BLOG

不動産広告

公開日:2018.07.09 

不動産にも効果的!位置情報を活用したスマートフォン広告(その3)

WEBプロモーション・ディレクターの温井(ぬくい)です。
前々回のエントリでは、
・フルブラウザのモバイル(スマートフォン)の利用者が増え、移動中にも情報収集が容易になったこと。
・それに伴い新たにユーザーと広告の接点としてモバイルの位置情報を活用した「ジオターゲティング」広告が充実してきたこと。
・この、「ジオターゲティング」広告には、
A:消費者の行動パターンにしたがって広告を送る相手を選別する。
B:消費者が現在どこに居るかを検知しリアルタイムに広告を配信する。
 の大きく2つのパターンがあることお伝えしました。

また、前回のエントリでは
消費者の行動パターンにしたがって広告を送る相手を選別するパターンの広告、「プロファイル方式」についてご説明しました。

今回はもうひとつの、
B:消費者が現在どこに居るかを検知しリアルタイムに広告を配信する。
というパターンについてご説明します。

ジオターゲティング「ジオフェンス方式」

ジオフェンス(Geo-fence)とは仮想の地理的境界線。
地図上で特定のエリアを仮想のフェンスで囲み、その柵を乗り越え立ち入るか、あるいは退場したかを判定することで、そのユーザーのスマートフォンに動作を促します。

上の図はアド・コミュニケーションズのオフィス位置を中心とした半径250mの円をGoogleMAP上に引いたものです。
その円周部分(=フェンス)を越えたスマホユーザーに、バナー広告を配信したり、クーポンを表示したりといった動作をさせる仕組みを活かした広告配信を、ジオターゲティング「ジオフェンス方式」と呼びます。
位置計測には、GPSなどが使用され、サービスによってWi-Fiやビーコンと組み合わせたりすることでより詳細な位置ターゲティングが可能です。
リスティング広告の地域ターゲティングと最も違うところは狭小エリアへの対応と、タイミングを逃さない即時性です。
キッズ向けスマホの「みまもりサービス」などで、子どもが登校したり塾についたりしたときに保護者の携帯電話にメッセージが通知されたりするものがありますが、このジオフェンスの技術が活用されているものが多いです。

ジオフェンスとO2Oマーケティング

アドコミBLOGを読んでくださっている皆様なら、「O2O(オーツーオー)マーケティング」というマーケティング用語はすでにご存知のことと思います。
WEBの情報から実店舗の購買活動に導いたり(Online to Offline)、逆に実店舗やオフラインメディアからWEBマーケティングにつなげる(Offline to Online)施策です。
様々な顧客接点・流通経路を接続し、リアルとネットを融合し連動させるような高度に設計されたものを、特に「オムニチャネル」と呼んだりもするのですが、
単純に来店数を増やす、売上げを伸ばす、といったものではなく、顧客のデータを取得し購買履歴や趣味嗜好を分析し最適な購買体験を実現するための取り組みです。
これら実店舗を組み合わせた包括的なマーケティングでは、ジオフェンスは自動的システムであるため、能動的なアクションを必要とせずユーザー負担の少ないことから不可欠な技術となっています。

ジオフェンス方式を使った不動産広告とは?

指定したエリア内に存在しているであろうユーザーのスマホに対して即時に広告(バナーやプッシュ通知)を行うことができるため、ジオフェンス技術は小売り店舗での利活用が期待されてきました。
まさにカフェ・コーヒースタンドの前を通りかかったユーザーに対し割引チケットをプッシュしてみたり、最寄り駅にいるユーザーに対してタイミングよくお買物情報を配信するという施策です。

不動産広告でも同様の方法は有効です。
分譲地の最寄りのスーパーマーケットに来ている奥様方や、最寄り駅や沿線を利用している通勤途中のユーザーをターゲットするようなチラシの手配りに似た配信ターゲティングや、
富裕層のいるエリアを選定して高級分譲住宅の広告を出したり、逆に賃貸マンション・アパートにお住まいのユーザーを狙っていくといったポスティングに近いこともできます。
もちろん、近隣の競合物件、モデルハウスや住宅展示場に来場しているユーザーを狙って広告配信・プッシュ通知がしたいという鉄板の設計も可能です。
(※もちろん配信ユーザーのボリュームが少ない場合など実行できないケースもあります。)

今、お問い合わせが増えているジオターゲティング広告

ブログのタイトルからは少しズレてしまいますが、いま一番熱いのがインバウンド(訪日観光客)対策でのジオターゲティング広告です。

・IPアドレスが日本
・携帯機器による計測でユーザーが現在いる位置が日本
・GPSによる計測でユーザーが今いる位置が日本
・Wi-Fiによりユーザーが現在日本にいると識別される

などの情報を総合的に分析した結果に従い、例えば訪日観光客が関西国際空港でスマホでアプリを立ち上げた瞬間に広告配信を行う、といったことが可能です。
訪日ユーザーの日本一発目のWEBアクセスでお得な家電情報を「爆買い」目的の訪日ユーザーに強く印象づけたり、
観光客が京都に訪れた時点で、ご当地ならではのアクティビティを提案したり、
などなど、タイミングを外さないリアルタイムな訴求で、オンラインからオフラインにつなげて集客ができます。

最後に

「位置情報ターゲティング」についてのエントリは、一旦これにて終了です。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

通常の不動産広告での使用はもちろん、最近特に増えてきた訪日ユーザー向け広告についても、アド・コミュニケーションズがご支援いたします。
どんなことでもお問い合わせください。

アイコンサイト内検索

アイコン関連タグ

お問い合わせCONTACT

お見積もりのご依頼やご質問等、お気軽にどうぞ。