BLOG

広告

公開日:2021.03.22 最終更新日:2021.03.26

アメリカ大卒が日本でデザイナーになった話

はじめまして!昨年より入社いたしました、制作の佐々と申します。
昨年8月まで大学生だったド新人です。
デザインから電話の取り方まで、様々なことを先輩方に教わりながら、勉強の日々です。
一生懸命頑張りますので、よろしくお願いいたします!

さて、なぜ8月という微妙な時期に卒業したかというと、
編入のような形でアメリカに2年間留学していたからなんです。
留学先大学では、メディアに関する法律を学んだり、新聞やニュース原稿を書いたり、
ビデオの撮影・編集をしたり、映画の脚本を書いたり、超簡易なウェブサイトを作ったり、、、
主に制作者の視点で、幅広くメディアについて学んでいました。
そんな私が特にフォーカスして履修していたのが、デザインの授業。

アメリカでデザインを学んだ私が、日本でデザイナーとして働いて感じたことについて書こうと思います!

「文字の扱い方むずい」

今までは欧文フォントを扱うことがほとんどで、日本語フォントを使ったことはほぼありませんでした。
言語が違えば、文字の扱い方も違います。先輩方から教わって初めて知ることが多々あります。

【字間の調節】

今までは、字間についてあまり考えたことはありませんでした。(英語でも考えた方がいいけど)
大学のデザインの課題でも、字間を調節していた記憶はないのですが、
教授に字間について指摘されることもありませんでした。

英語より日本語の方が、字間を調節することで印象がガラッと変わります!
下の画像は、どちらも上が何も調整していない状態。
下が設定を変更したもの。
隣の文字との間隔を、フォントに埋め込まれた情報をもとに最適な間隔にする設定にし、
文字前後のアキをなくしたものです。

並べてみると一目瞭然。
英語はあまり違いが見られませんが、日本語は調整なしの上に対して、
設定を変更した下はキュっと文字の間隔が狭まっています。
日本語・英語 文字組み

上の画像はワンタッチで設定を変更しただけなので、
調整ありの日本語が詰まって読みにくいですが、
実際には、読みやすく美しく見えるように、さらに調節します。
字間の設定は必須事項なのですが、最初は知らずに作っていました、、、

「日本語って映える」

デザインには、アイキャッチと呼ばれるメインビジュアルがあります。
そのデザインを見た人の視線を最初に捉える箇所です。(英語ではfocal pointと言います)

写真やイラストがアイキャッチになることが多いのですが、
日本語は文字もアイキャッチになり得る!
写真やイラストといったビジュアルがなく、文字だけで魅せるポスター等を
街で見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

【アレンジがきく日本語】

日本語は漢字・ひらがな・カタカナの3種類があり、文字数も膨大です。
アルファベット26字の英語と比べると、自由度が高く、アレンジの幅があります。

漢字とひらがなで大きさを変えたり、単語でフォントを変えることができるのは、
日本語デザインの特徴であり、強みではないでしょうか。
英語の場合、このようなアレンジをすると読みやすさを損なってしまいます。
(もちろん日本語にも限度がありますが)

【より細かい情報の整理】

デザインには、visual hierarchyというものがあります。
(日本語で何と言うのか調べましたが、よくわかりませんでした、、、)
visual hierarchyとは、情報の優先順位に基づき、デザインすることです。
(ビジュアルヒエラルキーとカタカナで書くとわかりやすいかも)
簡単に言うと、より伝えたい情報を視覚的に強調する、と言うことです。
フォントサイズ、色、情報を配置する位置など
情報に優先順位をつける方法はいくつかあります。

これはある物件の予告チラシです。
要素によって、フォントのサイズが違います。
初めてだすチラシだったので、「Debut」が一番大きく、その次にコピー、アクセスが続いており、
情報の重要度とフォントサイズが比例しています。

また、日本語は一文の中でフォントサイズが違っていても、違和感がない!
上の広告の右下のアクセスを見ると、駅名と数字が大きく、「駅徒歩」と「分」が小さくなっています。
この文において、駅名と数字はより強調したい部分ということです。
英語では、読みにくくなるので、一文の中でフォントサイズを変えることはありません。
それに対して、日本語は、情報の優先順位をより細かくつけることができます。

【日本語ならではのレイアウト】

日本語の特徴の一つ、縦書きができる!
縦書きと横書きが組み合わさったデザインは、日本ならではです。
上のチラシでは、右下のアクセス部分の「まで」や「徒歩」が縦組みになっています。
また、下の広告では他が横組みなのに対して、コピーのみが縦書きになってます。
このコピーが強調され、インパクトのあるデザインも、日本ならではです。

このように文字の扱い方だけでも、デザインに大きく影響します。
これからも、文字の扱いだけでなく、より良いデザインを提供できるように知見を深めていきたいと思います。
アドコミは、多彩なアイデアとデザインで、お客様の課題を解決します!
広告のことでお困りでしたら、ぜひ一度 アドコミにご相談ください。

Twitter・Facebookでもブログ更新情報+αを配信中!フォローお願いします!


インスタもやってます。こちらもぜひ!
Instagram

アイコンサイト内検索

アイコン関連タグ

お問い合わせCONTACT

お見積もりのご依頼やご質問等、お気軽にどうぞ。