こんにちは、代表の中原です。皆様、暑い日が続きますが、お体ご自愛ください。
さて、今回のエントリは、京都の「街造りにおける新しい価値創造の事例」をご紹介したいと思います。
新しい価値創造、その付加価値って?
今回ご紹介する街造りの事例は、京都郊外の未整備で老朽化した賃貸住宅が並んでいた立地に、地元工務店・木材業者から構成されるNPO法人「京都くらし方研究会」が中心となり「地域の活性化と街並みの再生」をグランドデザインに企画された、分譲住宅プロジェクトです。

写真:はるひの大原野 ランドプラン
具体的には、京都府内産木材を使用した素朴でシンプルな一戸建て6戸で構成される統一感のある街並みに、敷地全体を共有スペースと専用スペースに分ける等の区画整理で機能性を持たせ、居住者が共同で維持・管理する「住宅型の共同住宅的街造り」という従来型の分譲区画とは一線を画した特徴的なランドプランで付加価値を生み出しています。
このランドプランの基本コンセプトや街並みは、以前のブログでご紹介させて頂いた、グッドデザイン賞請負人「有限会社ランドサット」代表の安田先生が設計監理し、室内の設計施工は各工務店6社が担当しています。
・・・何かこれだけではピンと来ない説明ですよね。具体的には下記に分かりやすく説明しますね。
では、何が共感できるのか?
通常、マーケティング的な視点で事業を考える場合、近隣の相場の価格帯、競合他社の敷地・延床面積の相関関係をベースに立地評価を加えて商品企画しますが、それはあくまで一般的な分譲住宅の場合です。
今回のプロジェクトは、その相場感では計れない付加価値が備わっています。
ひとつは、敷地30坪前後でありながら、2台分の駐車場を共有スペースに分離する事で、大きなデッキスペースや家庭菜園・ガーデニングが出来る広めの庭を専用敷地内に確保しています。

写真:はるひの大原野 玄関デッキ撮影
二つめは、街の顔となる入口のモニュメント、季節の移ろいを感じる豊富な植栽計画等、マンションにも似た一般的な分譲地とは異なる「街の顔」が備わっています。

写真:はるひの大原野 モニュメント撮影
この様なプロジェクトを市街地で企画すると、土地取得コストが大幅に掛かり、価格相場との乖離が生まれ、マーケットアウトする危険性が伴います。
しかし、郊外の安価な立地であることで価格相場との乖離を抑えた価格設定が可能となり、他にはない特徴的なランドプランで、ここでしか実現し得ないライフスタイルをエンドユーザーに提供しているのです。
まとめますと、立地的に人気の無いハンデのある土地でも「街に付加価値をプラス」すれば、メディアからの注目を集め、集客し易い現場に生まれ変われるという事です。
「立地が悪いから」と事業を諦めるのではなく、「そこに、ビジネスチャンスがある」という取組み(マーケット・イノベーション)に共感致しました。

写真:はるひの大原野 外観、室内撮影
最後に弊社では!
この現場は、京都新聞や住宅関連雑誌など多数の取材を受けて紹介されており、オープニング広告は、イベントメインで100組以上の集客を獲得しております。
https://liv-r.co.jp/news/news-3391/
https://liv-r.co.jp/news/news-3767/
弊社ではこのような「新しい街造りコンセプトの分譲住宅、分譲マンション、ゲストハウス等」の商品企画・広告戦略をプランニングしています。
立地的に付加価値が必要とお困りの際は、「貴社の外部商品企画室・広告戦略室」として、是非弊社迄お問い合わせください。