『その室内画像、「住みたい」と思わせるデザインになっていますか?』
こんにちは、アド・コミュニケーションズのCR事業部デザイナー山口です。
普段、弊社でモデルハウスを撮影していたり、支給された物件写真を拝見していて「惜しい!」と思うことがよくあります。
せっかくアングルや採光にこだわっても、家具のない部屋は『無機質』で『生活イメージが湧かない』印象を与えてしまいます。
これでは、チラシやWeb広告での訴求力が弱まり、物件本来の魅力が十分に伝わりません。
そこで今、現場で革命を起こしているのが「Nano Banana」です。
最新のGeminiモデルを搭載したこのAIツールは、私たちデザイナーにとっても、頼れる「アシスタント」のような存在になりつつあります。
しかし、いくらツールが優秀でも、「どう指示を出すか(ディレクション)」と「どこで止めるか(判断)」を
間違えると、不自然で、時には法的に危険な画像が出来上がってしまいます。
今回はデザイナーの視点から、Nano Bananaを使って「センス良く、かつ安全に」ホームステージングを行うコツをお話しします。
デザイナーも驚く!「Nano Banana」のクリエイティブ機能
Nano Bananaの凄いところは、単に画像を合成するだけでなく、画像の「文脈(コンテキスト)」を理解しようとするところです。
デザイン作業の時短に直結する3つの機能をご紹介します。
空間を定義する「家具配置」と「壁紙変更」
インテリアデザインにおいて重要なのは「テイストの統一」です。
Nano Bananaを使えば、何もない空間にソファやラグを配置し、一瞬で「北欧風」や「モダン」といった世界観を作り出せます。
また、「部屋が暗くて印象が悪い」という場合、壁紙を明るいホワイトや、
トレンドのグレージュに変更するだけで、写真全体のトーン(色調)が整い、
清潔感がアップします。これはリフォーム提案のシミュレーションとしても非常に優秀です。
ノイズを消して視線を誘導する「消しゴム機能」
私たちデザイナーは、写真を見る際に「視線の邪魔になるもの(ノイズ)」を徹底的に排除します。
例えば、ソファ横に置き忘れたスリッパ、反射して写り込んだ撮影者などです。
Nano Bananaの「消しゴム機能」は、こうしたノイズを自然になじませて消してくれます。
「見せたい場所(主役)」に自然と目が行くように画面を整理する、これも立派なデザイン処理の一つです。

家具を詰め込まず、床の面積を意識的に残すのがプロのコツです。
特に手前側の床を見せると視線が奥へ抜け、部屋全体が広く感じられます。
あえて余白を作る「引き算」で配置しましょう。
「なんか変」を防ぐ!プロっぽい仕上がりのためのプロンプト術
AIに指示を出すとき、「家具を置いて」とだけ伝えていませんか?
それは、美容室で「髪を切って」とだけ言うのと同じです。具体的なイメージ(言葉)を伝えることで、AIのアウトプットは劇的に変わります。
「スタイル」と「質感」を言葉にする
より精度の高い画像を生成するには、デザイン用語を少し混ぜたプロンプトがおすすめです。
- 北欧スタイルを作りたい時:(ポイント:スカンジナビアン、ニュートラルカラー、天然木の質感等)

- 高級感を出したい時:(ポイント:ラグジュアリー、大理石、暖色系の環境光等)

デザイナーのこだわりポイント:光と影の整合性
私たちがAI生成画像を見て「あ、これAIだな」と即座に見抜くポイントがあります。
それは「影(シャドウ)」です。
窓から光が入っているのに、家具の影が変な方向に落ちていたり、
影が全くなかったりすると、人間の脳は強烈な「違和感」を感じます。
Nano Bananaはかなり優秀ですが、生成された画像を選ぶ際は、
「窓の位置と影の向きが合っているか?」を必ずチェックしてください。
この細部へのこだわりが、クオリティの分かれ目です。
例えば『Maintain photo realism』(写真のようなリアルさを保つ)という一言は魔法の言葉です。
これを足すだけで、CG特有ののっぺり感が減り、質感がグッと良くなります。
【注意喚起】美しい画像=正しい画像ではない!3つのタブー

デザインの力は強力です。だからこそ、嘘をついてはいけません。
不動産広告における「画像加工」は、一歩間違えると「改ざん」になります。
私たちプロも常に意識しているレッドライン(禁止事項)をお伝えします。
1.「盛りすぎ」はNG!景表法とデザインの倫理
「汚いより綺麗な方がいい」と、壁の大きな穴やフローリングの深い傷を消しゴム機能で消していませんか?
これはデザインではなく「隠蔽」です。景品表示法の「優良誤認表示」に直結します。
ホームステージングはあくまで「生活イメージの演出」であり、「物件の欠点を隠す魔法」ではありません。
加工した画像には、必ず「※家具・小物はCGで合成しています」という注釈を、デザインの一部として読みやすく入れてください。
2.現実離れはNG!搬入不可の家具と、傷・シミの取り扱い
デザイン上の見栄えだけでなく、物理的な「整合性」も非常に重要です。
まず、「搬入できない家具」を入れないでください。
ドアの間口(幅)よりも巨大なソファや、天井高を無視した背の高い棚などを置くと、
お客様に「素敵な部屋だけど、この家具は物理的に入らないよね?」と不信感を持たれてしまいます。
プロは必ず図面を見て、スケール感(縮尺)の合った家具を選びます。
また、「壁や床の傷やシミ」は絶対に消さないこと。
AIの消しゴム機能は便利ですが、現況(ありのままの姿)を変えるために使ってはいけません。
内見時に「写真と違う」とガッカリされるのが一番の機会損失です。
傷は画像処理で「消す」のではなく、家具の配置やラグで「自然に視線を逸らす」のが、デザイナーの腕の見せ所です。
3. オリジナル(現況)へのリスペクトとデータ保存
デザイン作業の基本ですが、「元データ(オリジナル)は絶対に上書きしない」でください。
加工後の画像は「作品」ですが、加工前の写真は「証拠(エビデンス)」です。
お客様に「元の部屋はどうなっているの?」と聞かれた際、
即座に現況写真が出せないと、信頼を一気に失います。
フォルダを分けて管理することをお勧めします。
AI生成画像に「特定のブランド製品」と分かる家具が出てきた場合は注意が必要です。
意匠権や商標権に触れるリスクがあるため、明らかにメーカーが特定できるものは避けましょう。
あえて「どこの製品かわからないおしゃれな家具」を選ぶのが、
法的トラブルを防ぎ、かつ家具よりも「物件そのもの」に目を向けさせるプロのコツです。
クオリティの壁を超えたいなら「アドコミ」へ

ここまで読んで、「意外と気をつけることが多くて大変そう…」と思われたかもしれません。
そんな時は、不動産広告のプロである私たちアドコミを頼ってください。
特に、不動産会社様ならではの「悩み」を解決する機能をご用意しています。
Webだけじゃない!『nanobananaPro』なら4K対応でチラシも美しく
「アプリで作った画像をチラシ印刷に使ったら、モザイクみたいにボヤけてしまった…」。
これは、私たちデザインの現場にもよく寄せられるご相談です。
実はこれ、一般的な生成AIアプリの解像度が「Web表示用(低解像度)」に制限されているために起こる、ある種「必然的な悲劇」なのです。
しかし、上位版の『nanobananaPro』は4K解像度(高画質)に対応しています。
単に「画素数が多い」という話ではありません。
デザイナー視点で見ると、これは「集客チャネルのすべてで最高品質を担保できる」という極めて大きなメリットになります。
具体的な活用シーンと効果を見てみましょう。
1. 【紙媒体】販売資料・チラシでの「信頼感」が違う
不動産実務において、紙媒体は依然として強力な武器です。
しかし、Web用の画像を無理やり印刷すると、輪郭がギザギザになったり、全体がボヤけたりしてしまいます。
「写真がボヤけている」=「物件管理が雑そう」「古臭い」というネガティブな印象を無意識にお客様に与えてしまいかねません。
4K対応のPro版なら、A4やB4サイズのチラシはもちろん、A3サイズの販売図面であっても、
家具の木目やファブリックの質感まで「パキッ」と鮮明に印刷されます。
「紙一枚」のクオリティが、物件そのもののグレード感を底上げしてくれるのです。
2. 【店舗掲示】店頭のウィンドウ図面で「足を止めさせる」
街ゆく人が目にする店頭の物件案内。ここでも画質の差は歴然です。
通りがかりの人が足を止めるのは、文字情報ではなく「魅力的な写真」です。
大きく引き伸ばしても粗さが目立たない4K画像なら、遠目からでもクリアに視認でき、
店舗自体のブランディング(洗練されたイメージ)にも寄与します。
3. 【接客】大画面モニター・iPadでのプレゼンで「没入感」を作る
最近は、接客スペースの大型モニターや、iPadなどのタブレットでお客様に物件をプレゼンする機会も増えています。
お客様が「この家具素敵ですね」と興味を持って画面をピンチアウト(拡大)した瞬間、
画像が粗くなってしまったら、せっかくの没入感が台無しです。
高画質なPro版なら、拡大してもディテールが潰れません。
「窓からの景色」や「床の質感」まで鮮明に見せることができるため、バーチャル内見の満足度が格段に上がります。
AIのスピード × デザイナーの感性
アドコミの制作フローは、AIと人間のハイブリッドです。
ベースとなる家具配置はAIで行いコストを抑えつつ、
最後の仕上げ(ライティング調整、パースの補正、色味の統一)は、私たちデザイナーが手作業で行います。
- AIだけでは出せない「空気感」の演出
- 不動産ルールを熟知した上での「攻めた」表現
- 物件のターゲット層に刺さる「コーディネート」
「ツールを使う」のと「デザインする」のは似て非なるものです。
大切な勝負物件や、ブランドイメージに関わる写真は、ぜひプロのクオリティを体験してみてください。
実は、モニター(光)と印刷物(インク)では色の仕組みが違うため、
印刷すると画面より少し暗く(色が沈んで)見える傾向があります。
Pro版の高画質データをチラシに使う際は、画像の明るさを「気持ち明るめ」に調整しておくと、
印刷上がりがパッと鮮やかになりますよ!
まとめ:「AIのスピード」と「プロの確実性」。賢い使い分けが成功の鍵

ここまで、デザイナーの視点から最新AI「Nano Banana」の活用術と、実務で外せない注意点をお話ししてきました。
最後に強調したいのは、AIはあくまで「強力な道具」であり、最終的な品質を決めるのは「人の知恵」であるということです。
Nano Bananaは、コストと時間を大幅に削減し、皆様の空室対策を劇的に効率化する革命的なツールです。
殺風景な写真が温かいリビングに変われば、ポータルサイトでの反響率は確実に向上します。
しかし、便利さの裏には「不自然なパースの違和感」や「景表法などの法的リスク」も潜んでいます。
目が肥えた今のお客様に対し、「AIで作っただけの粗い画像」を出すことは、逆に物件の信頼を損なうリスクになります。
だからこそ、ツール任せにするのではなく、「デザイナーの視点(光・構図)」と
「プロの倫理観(法令遵守)」を持って使いこなすことが重要なのです。
日々の業務では、ぜひ以下の「賢い使い分け」を実践してみてください。
1. スピード重視の「日常業務」には
まずはご自身でトライ。「消しゴム」でのノイズ除去や簡単な「家具配置」を行うだけでも、写真の見栄えは劇的に良くなります。
2. クオリティ重視の「勝負物件」には
「長期空室を解消したい」物件や、「チラシ印刷に耐える4K高画質が必要」な場面では、ぜひ私たちの制作サービスをご検討ください。
3. 内見時の感動を生む「リアル体験」には
「画像だけでなく、実際に家具を配置して内見時のお客様の心を掴みたい」。
そんな場合には、リアルの「ホームステージング」も私たちにお任せください。
Web上のイメージと現地の印象を統一させることで、成約率はさらに高まります。
私たちアド・コミュニケーションズは、AIのスピード感に「熟練デザイナーの感性」と「確かな法務知識」、
そして「リアルの演出力」を掛け合わせ、トータルでサポートいたします。
ツールを自社で使うのも、プロに頼るのも、目的は一つ。「物件の価値を正しく届けること」です。
私たちと一緒に、お客様が「一目惚れ」する素敵な空間を作っていきましょう。
最後に、画像生成AIは「広角」が苦手なことがあります。
プロンプトに “Wide angle lens shot(広角レンズでの撮影)” や
“Spacious(広々とした)” と加えると、部屋が狭く見えてしまう現象を防げますよ!
ぜひ試してみてください!