不動産会社のイベント戦略!移動動物園の楽しみ方と注意点
こんにちは。アドランス運営事務局です。
不動産イベントでもすっかり定着した移動動物園。子どもたちにも楽しんでもらうことができ、その存在感は来場者を惹きつけます。
今回は、長年イベント会社に勤めていた編集者が、移動動物園で人気のある動物や、移動動物園が不動産イベントに最適な理由などをご紹介します。
不動産イベントの企画で移動動物園を検討されている方は、ぜひご一読ください。
目次
移動動物園とは
不動産会社にお勤めの貴方は「移動動物園」がどういったものかご存知かとは思いますが、一応簡単に説明させていただきます。
以下はWikipediaからの引用です。
移動動物園とは、利用者が足を運ぶ従来の動物園とは異なり、移動動物園は顧客の依頼を受け、所有する動物を依頼を受けた施設に直接移送して展示する。
主に幼稚園、保育所、小学校のような教育機関・公共施設や地方自治体、百貨店やショッピングモールといった商業施設などが主な顧客対象となる。移動動物園で展示される動物はニワトリ、ウサギのような小動物やヤギ、ヒツジ、ウマのような家畜など身近な動物が多い。中には、ラクダやキリンなどといった大型動物や希少動物を所有する移動動物園もある。依頼を受けた移動動物園は、バスやトラックなどで動物を輸送し、施設の広場や校庭に柵を設けて、その中に動物を放し飼いにする。ふれあえない動物は檻に入れて展示する。
多くの移動動物園は利用者が動物たちに直接触れたり、餌を与えたりすることができるコーナーを設けており、メイン企画としている。ウマやロバ、ポニーなどの乗馬コーナーを設けている移動動物園もある。移動動物園は、“従来の動物園”が別業務として行う場合もあれば、専用の業者が行う場合もある。
(移動動物園 ウィキペディア参照)
一言で言えば、分譲地内にミニ動物園を作って、お客様に触れ合ってもらおうというイベントです。
移動動物園では、イベント会場に動物園を持ち込むことができるため、子どもから大人まで、真に没入できる体験を作り出すことができます。
通常、ニワトリやヤギなどの農場動物や、オウムや爬虫類などのエキゾチックアニマルが登場します。
来場者は動物たちと触れ合い、写真を撮ったり、餌をあげたりすることができます。
動物園に行かなくても逆に自分の近くまで来てくれるので、分譲地や住宅展示場でのイベントで良く利用されることが多いイベントの一つです。
↑動物園イベント開催前、準備中の風景。
不動産分譲地内で開催する場合、公園のスペースを利用して行うのが一般的です。
移動動物園が不動産イベントに最適な理由3つ
ここでは、不動産イベントとして移動動物園が多く利用される理由について解説いたします。
大きく分けて以下の3つの要因があります。
家族向けのアクティビティであること
動物園イベントは子どもから大人まで楽しむことができ、家族全員が参加できるイベントです。
子どもたちは動物を見ることに興味を持ち、大人はイベントに移動動物園があるという斬新さに興味を持つので、移動動物園は集客にも役立ちます。
移動動物園は本場の動物園とは違い小動物が大半ですが、その分ケージ越しで見る事はあまりなく、実際に触ったり写真を撮ったりする事もできます。
このような家族向けのイベントは、親子の絆を深める良い機会になります。
教育的価値がある
動物園は、お子様たちに自然や動物の生態について学ぶ絶好の場所です。
集合住宅に住んでいるなどの事情でペットを飼育できないご家庭も少なくはありません。
そんなお子様たちに動物を知ってもらうため、移動動物園は良い機会になるでしょう。
学習と楽しみを兼ね備えたイベントは、親からも高い評価を受ける可能性があります。
顧客との接点を自然に持てる
イベントを通じて、貴方は来場者と直接関わる機会を持つことができます。
移動動物園は家族での来場になることが多く、お客様の家族構成やニーズを理解しやすくなります。
また、お客様に顔を覚えてもらうためにも良い機会です。
イベント後も、動物園のあった場所として分譲地を覚えてもらい、ブランディングにも繋がります。
以上が不動産イベントとして、移動動物園が選ばれている主な要因です。
元イベント会社スタッフのおすすめ動物11選
不動産会社様からイベントの依頼を受ける際に、良く聞かれることがあります。
それは「どんな動物を呼べば人は増えますかね?」というものです。
移動動物園を実施するエリアや時期などによって変動はしますが、編集者の経験上、この子は外せない!と思う子達を紹介させて頂きます。
絶対に外せない!!動物5選
まずは移動動物園といったらこれ、と言える代名詞的生体をご紹介いたします。
比較的メジャーですが、人気の高い動物たちです。
ウサギ
子どもが大好きなウサギです。物語でも出てくることが多く、子どもたちもよく知っている動物ではないでしょうか。
かなりメジャーではありますが、ウサギがいるといないとでは、子供達のテンションが変わります。
触れ合いやすいのもポイントの一つです。
ヒヨコ
こちらもよく見ますが、たくさんのヒヨコが歩き回っている姿は非常に癒されます。
触るとふわふわで気持ちいいですよ。
モルモット
ウサギに負けず劣らずの人気っぷりなので、移動動物園を呼ぶ際には必ずいてほしい動物です。
最近ペットとして飼われる事も多くなってきました。
プイプイという鳴き声が可愛いです。
アヒル、ニワトリ
移動動物園の鳥類代表の2種です。
移動動物園を開催するにあたってこの2種がいなかったことがないくらいです。
ニワトリはイベント現場で卵を産んだ!という仰天エピソードもあります。
出来れば外したくない!動物2選
こちらは人気もありおすすめしたいけど、前項の5種よりは条件が難しめの動物たちです。
条件が整うなら一考の価値はあります。
ポニー
ポニー乗馬がある、なしで入場人数に大きな差が出ます。
牧場などに行かない限り見ることもないポニーに、身近で乗れる経験は中々出来ません。
ポニーが来るとなると、整理券を作る必要があるくらいです。
ただし、ある程度の敷地面積と地面状況によって呼べる呼べないが変わるため、おすすめ度合いは少々低くなります。
基本的には、放牧エリアとは別でポニー専用のコースを作る必要があり、大きな分譲地以外は難しいかもしれません。
ですがポニー乗馬をせずに触れ合いという分であれば、呼ぶ事も可能な場合もあります。
爬虫類
こちらは好き嫌いがはっきり分かれますが、爬虫類は移動動物園の際に一緒に来るのがメジャーになりつつあります。
来る個体は様々ですが、メインどころとしてはイグアナ・テグー・蛇などです。
内容によってはヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)、フトアゴヒゲトカゲ、リクガメなども呼べます。
苦手な人も少なからずいらっしゃいますが、爬虫類だけを見に来る人もいるくらいで、最近では爬虫類専門の移動動物園を実施する事もあるそうです。
呼ぶ理由としては暑さにある程度強いという点で、夏場(猛暑などは除く)に呼ぶ場合などは、爬虫類がメインになることもあるほどです。
いたら面白い、盛り上がる!動物4選
メジャーとは言えませんが、差別化を図れるであろう珍しい動物4選です。
注目度も上がります。
カンガルー
一度イベントで呼んで、反響の大きかったのがカンガルーです。
触れ合うのは中々難しいのですが、一緒に写真を撮る事は可能なので、一生の思い出になるのではと考えてます。
目の前で見ると結構迫力がありました。
ペンギン
ある程度暑くても呼べるらしく意外だったのは、ペンギンです。
クライアント様からも「え?ペンギン呼べるの?まじで?」と言われることが多々ありました。
ペンギンは完全に触れ合いは禁止なのですが、見てるだけで満足するのは間違いないです。
動物園や水族館ですら目の前にいてもアクリル壁などで遮られて身近に感じるのは難しいです。ですが移動動物園の場合、しっかり目の前にいます。子供たちもテンション上がること間違いなしです。
カワウソ
ペットとしても大人気のカワウソです。
YouTubeでも動画で良く取り上げられているので、見慣れた方も多いと思いますが、目の前で見る事はあまりないのではと思います。
ミニブタ
最近人気の動物です。
今ではペットとしても普通に販売されている事もあります。
鑑賞するだけでも十分に癒されるのですが、何か違う事をしてもらうともっと盛り上がるのではないでしょうか。
このような感じで移動動物園実施の際に、呼ぶ動物の種類によって移動動物園の色が変わります!
移動動物園を実施される際は、動物のチョイスをする時からしっかりと考えてみましょう。
移動動物園を実施する際の注意点3つ
前章までは移動動物園が楽しい事、呼んだら楽しい動物について書かせて頂きましたが、ここからは移動動物園を実施される上での注意点などについて書いていこうと思います。
来場者を楽しませるのは良いのですが、肝心の動物にもしっかり配慮しないといけません。
その点も含めて解説をいたします。
ある程度静かな場所でかつ、気温が安定している時に実施するようにする
動物は周りの環境状況に非常に敏感です。
そのため、周りがうるさすぎる場合などの際には、動物のストレスがたまり弱ってしまいます。
また、ストレスのせいか触ろうとする人に対して、攻撃的になってしまう事があります。
そうなると楽しみにきてくれているお客様に、ケガを負わせてしまったりする可能性がありますので、実施場所は気をつける必要があります。
気温に関しては、開催側が気をつけるというよりも動物園側での対処となります。
主催側が気にするのはイベント開催時期です。
寒すぎるまたは暑すぎる時には、動物が弱ってしまう事はもちろんですが、来てくれている人の体調問題もありますので、開催時期はある程度絞る事が重要かと思います。
よく開催される時期としては、3月〜6月、9月〜11月といったところでしょうか。
また、周りの騒音にも敏感になりがちなので、静かな場所での開催も対策の一つとなります。
↑爬虫類は他動物に比べ暑さには強めですが、それでも猛暑には注意してあげましょう。
当日に来る飼育員の数を把握しておく
イベント開催時に会場に来る飼育員の数はしっかりと把握しておきましょう。
飼育員が少ないと、お客様のフォローに入り切れない事と、動物を触る上での注意点がどうしても分からないお子様のサポートに入れないからです。
規模が小さいとそこまで問題になる事はないでしょうが、ある程度広くなると動物が配置される箇所も広まって、その分お客様も分散されます。
そうなると各所で何が起こっているかの把握が困難になるため、もし何かトラブルがあった場合は対応が難しくなる事も。
そのため、当日に来る動物の数と飼育員の数に関しては実施前に把握しておき、もし少なそうであれば、開催側で人員のご準備をされていた方が良いでしょう。
動物の移動距離を現地から短くさせる
これは開催側というよりも動物への配慮という意味に近いのですが、動物にとって輸送はかなりストレスになってしまいます。
例えば関西で実施されるのに対して、動物園自体は関東からの来る場合、数100キロ以上の距離を移動してくることになります。
そうなると、ただでさえストレスが溜まってる動物を、そのまま人が1日中触る事になってしまうため、動物にとってあまりよくない状況が生まれてしまいます。
それだけではなく、輸送費のコストもかなり嵩んでしまう結果に。
それを軽減するために、可能であれば同じ県内などで移動動物園を探していただき、どうしても無理な場合は関西エリア内など徐々に範囲を広げて探してみるのがおすすめです。
ちょっと変わった移動動物園コンテンツ事例
通常の移動動物園を実施する他にも、少し面白いイベントを絡めるコンテンツの企画もございます。
哺乳類や爬虫類だけに捕らわれないイベントを実施し、不動産販売促進につなげてみてはいかがでしょうか?
事例を含めてご紹介いたします。
ミニブタレースショー
ミニブタを呼ぶだけではなく、簡易的なコースを作ってミニブタレースを開催します。
来場してくれているお客様に投票券を配布し、順位を予想していただき見事当てた方々には粗品をプレゼント。
かつ、その中から抽選で後日発表されるプレゼント抽選会に来場していただき、当たっている人には再度プレゼントを渡すという再来場案です。
当日には当たっているかが分からないため、景品次第ですが、再度来場してくれる確率が高くなる施策になります。
モデルハウスや販売センター内に爬虫類の展示でお洒落レイアウトイベント
こちらは以前実施したイベントの事例です。屋外でなくても実施は可能で、主に販売センターにて実施が出来る内容です。
マンションギャラリー内に大きい水槽を運び込み、そこに大きい魚を入れて映えを狙ったイベントを行いました。
ただ、この時は大きな場所での開催で、どこでも開催できるものではありませんでした。
代わりに比較的小さめの爬虫類を数匹展示し、商談スペースに飾るだけで、それ見たさに来場数が増えたケースもあります。
コスト面はもちろんの事、手間もそこまでかからないのでオススメです!
川遊び体験イベント
ある程度大きいプールを準備し、子供さんに川の生物と触れ合ってもらうイベントになります。
都心に住んでいる人にとっては、貴重な体験になるのではないでしょうか。
遊ぶだけではなく、生き物の中から好きな生体を1匹プレゼントする内容となっております。
マンションに住んでいる人達もいらっしゃると思いますので、規制が厳しい哺乳類ではなく、水槽などで、簡易的に飼育が出来る生体を中心にイベントを実施します。
またこの時に、イベント参加の条件として、アンケートの実施やInstagramのフォローなどを行っておいてもいいでしょう。
数十年前ならよく見られたであろう川遊びの光景も、今や非日常体験ですね。
まとめ
移動動物園は、家族向けの不動産イベントに適しています。非日常な体験を提供し、子供と大人の両方を魅了することができます。
来場者様は、様々な動物と間近で触れ合うことができ、動物についてより深く学ぶことができます。
不動産イベントの企画で、面白い企画をお探しなら、移動動物園は優れた選択肢の一つです。
ただし、移動動物園を実施するだけでは人を呼ぶことができても、そこから家の販売数が直結するとは限りません。
そのため、集客の方法や当日の流れなど全てを一貫して企画をする事が非常に大事だと考えております。
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