導入企業10,000社以上!VRモデルハウス「THETA360.biz」のススメ
今回はVRモデルハウスツール「THETA360.biz」のご紹介です。
導入企業は実に10,000社以上。不動産業界・観光業界などその業種は多岐にわたりますが、特に不動産業界での導入が増えています。
コストや運用などのハードルが高くないことから、VRの中では非常にメジャーな部類のサービスと言えます。
目次
- THETA360.bizについて
- THEA360.bizの魅力
- VRモデルハウスを作るために必要なアイテム3点
- より良いVRモデルハウスにレベルアップするためには
- まとめ
- 【番外編】Adrans編集者が実際に使ってみました!
THETA360.bizについて
THETA360.bizは株式会社リコー様提供のバーチャルツアー作成・公開用のクラウドサービスです。
このサービスを提供するリコー様は事務機器の他、光学機器を取り扱うメーカーで、デジタルカメラも製造しています。
コンパクトカメラ・一眼レフのデジタルカメラの他、360°カメラ「RICOH THETA」シリーズも取り扱っています。
この「RICOH THETA」で撮影した360°画像を複数枚をリンクさせることで、撮影された空間内を移動できるようなデータが出来上がります。
このデータをさらにあらかじめ用意した間取りにマッピングすれば、パソコンやスマホのデバイス内で家の中を内覧できるバーチャルモデルハウスの完成です。
theta360.comとの違い
リコー様の360°カメラサービスにはtheta360.comもあります。
どちらも360°カメラで撮影したコンテンツを共有するためのクラウドサービスですが、明確な違いがあります。
.bizと.comの違いはリコー様のサイトに説明があります。
theta360.com,THETA 360.biz共に、お客様がRICOH THETAを使って撮影された360°画像を弊社クラウドサーバーにてお預かりし、それらの画像をお客様のWebサイト上で操作できるプレイヤーをご提供するサービスです。
theta360.comは、個人で360°画像を閲覧したり、ご友人にシェアしたりするなど個人利用目的に限り利用することができます。
THETA 360.bizは、法人(公共団体含む)のお客様や営利目的で360°画像をご利用される方を対象としたサービスです。
引用元:よくある質問 | バーチャルツアー THETA 360.biz|RICOH
こちらによりますと、商用利用または営利目的の場合は「THETA 360.biz」を利用、趣味などで楽しむなど個人利用の場合のみ「theta360.com」という区分がなされています。
不動産会社様がVRコンテンツを使用する場合はTHETA360.bizをご利用ください。
THEA360.bizの魅力
VRモデルハウスツールは数多くありますが、THETA360.bizの魅力は以下の5点です。
- 光学機器を取り扱うメーカーの純正カメラとの相性良
- 使いやすいインターフェイス
- アプリインストール必要なし、URL発行で閲覧可能
- アノテーション機能
- VRモード
こちらを順を追って解説します。
光学機器を取り扱うメーカーの純正カメラとの相性良
リコー公式サイトでは、2022年1月現在、以下の2つのモデルが販売されています。
- 有効画素数1,200万画素のスタンダードモデル RICOH THETA SC2
- 新レンズ採用でTHETAシリーズ最高画質、容量アップや手ぶれ補正も搭載したフラッグシップモデル RICOH THETA Z1 51G
このカメラで撮影したものは実は他のVRサービスでも利用できます。
またその逆も同様で、他の360°カメラで撮影したものをTHETA360.bizにも使えます。
ですが同じメーカーが提供しているハード(カメラ)とソフト(クラウドサービス)ですから、相性は非常に良く、撮影用のアプリで更にスムーズになり使いやすくなります。
使いやすいインターフェイス
VRと聞くと、作成が難しいイメージがありますが、撮影もコンテンツ作成もあまり複雑な工程は要しません。
RICOHTHETAの360°カメラなら、スマートフォン専用アプリが用意されています。
アプリを入れたスマートフォンはRICOH THETAカメラとbluetoothまたはwifiで接続可能。
接続してしまえば、スマートフォンがリモコンとなってカメラのシャッターを押したり、データの転送も出来るようになります。
その他、撮影したデータをアプリで編集する事も出来、撮影先でバーチャルモデルハウスの作成も可能です。
また、VRモデルハウスのデータ作成も、360°画像があれば、パソコンならばドラッグ&ドロップ操作主体で仕上げていきます。
パソコンに慣れていない方でも直感操作で、簡単にVRモデルハウスが作れます。
アプリインストール必要なし、URL発行で閲覧可能
THEA360.bizで作成したコンテンツはビューワーアプリを使用せずにVRモデルハウス閲覧が可能です。
ツアー(モデルハウス)ごとにURLやQRコードが作成されます。このURLがあればいいので、スマートフォンやタブレット・PCでも閲覧が出来るようになります。
(VRモードはiOS・Android対応スマートフォンのみ)
接客の際にもお客様のスマートフォンにアプリを入れて頂くという前準備も必要ありませんので、お客様もVRモデルハウスに接触しやすくなるでしょう。
URLでのVR閲覧というのは、営業でのアピールもしやすくなります。
お客様へ送付するメールマガジンにURLを貼り付けたり、チラシや販売資料にQRコードを載せたりしてユーザーに共有をしていきましょう。
アノテーション機能
THEA360.bizはアノテーション機能も搭載しています。
ここで言うアノテーションとは360°画像において、特に注目したい点などについて、スチール画像やテキストをポップアップ画面にして追加する機能です。
例えばクローゼットを開けた画像があれば補足要素になりますし、バルコニーから見える生活環境施設の写真や夜景写真などを添付すれば家の外についての説明も出来ます。
アノテーション機能を効率よく使えば、より詳細なVRモデルハウスを作成することができます。
VRモード
iOSまたはAndroidのスマートフォンではVRモードを使うことができます。
写真の右下、この赤丸で囲んでいる仮面のようなアイコンをタップすれば
このような画像に切り替わります。
この状態でVRゴーグルにスマホをセットすれば、没入感の高いVRモードが完成します。
上を向けば天井が見え、下を向けば床が。後ろを振り返れば背後の画像。首の向きに合わせた場所の光景が目の前に広がります。
また、画面の中心に見える+のマークと矢印を合わせると別空間への移動も出来ます。
お客様へのプロモーションで是非活用したい機能です。
【VRモードを使用の際の注意】
このVRモードは2眼のゴーグルをお使いいただけますが、2眼ゴーグルは使用するゴーグルにより、推奨年齢がございます。
一般的には12~3歳以上推奨とされており、未成熟の年齢の方の使用においては眼に悪影響を及ぼす可能性がございます。
使用するゴーグルの年齢対象を守り、正しくお使いください。
VRモデルハウスを作るために必要なアイテム3点
- 三脚または一脚
- 間取りデータ
- デジカメ
三脚または一脚
これはVRを作る上では必須アイテムとなります。
360°カメラはレンズが前後についているため、1眼レフカメラで撮影するような撮り方だと、後ろに撮影者が大きく写り込んでしまいます。
映り込むだけならまだしも、モデルの室内の様子も撮影者に隠れてしまっては、VRモデルハウスとしては成り立ちません。
また、手に持って撮影すると手ブレを起こしやすく、ボケた画像になってしまいます。
ボケた画像を使用するとVR酔いの一因ともなります。
撮影する上では必ず三脚(または自立する一脚)を使いましょう。
THETAカメラではアプリの入ったスマートフォンがリモコンとなります。
それを利用して撮影する部屋から撮影者は一旦出て、扉などを閉めて見えない状態で撮影をしましょう。
間取りデータ
撮影データの間取り図面画像はあらかじめ用意しておいてください。
撮影前に自分がルームツアーをしていくイメージを浮かべ、どこを撮影するかポイントを抑えてから撮影に臨むと非常にスムーズに進みます。
(加えて撮影前に実際に見て回ることもおすすめします。実際に見てみると、間取りでは分からなかった間取りの魅力も発見できるかもしれません)
また、編集時にも間取りデータがあれば、どの写真がどこのものかもわかりやすくなりますし、編集もスムーズになります。
実際にお客様にVR内覧してもらう際にも、間取りと実際の写真のリンクもしやすく、お客様に対しても親切で伝わりやすいものとなります。
デジカメ
カメラは360°カメラだけでなく、デジタルカメラを一緒に持って行きましょう。
THETA360.bizにはアノテーション機能があります。
アノテーションに使う写真画像はデジタルカメラで使用したスチール写真となります。
1眼レフでなくてもスマートフォンのカメラ機能でも問題ありません。
アノテーションを使ってより詳しいVRモデルハウスを作っていきましょう。
より良いVRモデルハウスにレベルアップするためには
撮影時のカメラの高さ(位置)
カメラの高さには注意してくだい。
360度上下左右全天球を撮影しますが、モデルハウスは天井があります。
もし三脚がなく、スティックタイプのRICOH THETAのカメラを持ち片手を上げて撮影したとします。
カメラのレンズが床面より天井に近い状態となるため、VRにした場合天井が近く床が遠くなり、上下の空間の比率がおかしくなってしまいます。
また撮影した部屋が変わるたびに視点の高さが変わるのも違和感を生む原因となります。
撮影時はカメラの高さを一定にしておきましょう。また、カメラの高さはちょうど空間の真ん中ぐらいにします。
必ずこの高さで、というものはありませんが、120cm程度の位置が目安です。
VRステージングで更にイメージアップ
基本機能でも立派なコンテンツを作成出来ますが、有償サービスのVRステージングを利用すれば更に印象アップに繋がります。
VRステージングは何もない室内に、インテリアコーディネートを施したVRを作る機能です。
折角綺麗に完成された住宅でも、家具のない室内空間だと、やや殺風景に見えてしまうかもしれません。
VRステージングではリアリティを追求した家具CGを、撮影したVR画像の上にコーディネートしていきます。
ビフォーアフターのように家具あり・なしの切り替え表示も可能。
CGによるステージングにより、生活感のある室内空間をお客様に見せる事が出来、契約率アップに繋がります。
まとめ
今回はVRサービス「THETA 360.biz」の紹介でした。
コロナ禍の収束が見えずwithコロナとも言われ始める昨今。VR導入を考え始めている会社様も多いかと思います。
一体どこから始めたらいい?手っ取り早く、あまりお金をかけずに簡単にコンテンツを作ってみたいんだけど…。
以上の事を考えてるお客様には、このTHETA 360.bizをおすすめいたします。
導入実績も多く、不動産会社様にも見てもらうお客様にとっても非常にシンプルで使いやすいコンテンツです。
カメラを持っていない、撮影をお願いしたいという不動産会社様には私たちにて作成代行を行なっております。
是非一度お問い合わせください。