Google広告について解説。利用するメリットと運用のポイント
本記事では、Google広告の概要や活用するメリット、運用時のポイントについて解説します。
Google広告の出稿手法についても解説しているため、ぜひチェックしてみてください。
目次
- Google広告とは
- Google広告の種類
- Google広告のメリット
- Google広告のデメリット
- Google広告の出稿方法
- Google広告運用に取り組む際のポイント
- Google広告を活用した不動産広告
- まとめ
Google広告とは
Google広告とは、Google社が提供している広告主向け広告出稿サービスの総称です。
Google社が運営する検索エンジンやYouTubeなどの動画プラットフォーム上に広告を出稿し、自社商品やサービスへの集客・購買行動を促せます。
テキストベースの広告やバナーを表示させるタイプ、動画を用いた広告など、様々な種類の広告を出稿できる点が特徴です。
また、Google広告を活用することで、商品の販売やECサイトへの流入だけではなく、ターゲットユーザーの情報収集も可能です。
Googleはトップクラスの知名度を誇るサービスであるため、その膨大なユーザーボリュームから運用次第でしっかりと狙ったユーザーに対して商品・サービス情報を届けることが可能です。
さらに、ユーザーの属性に合わせて広告費を調整できるため、コストパフォーマンスの良い広告運用を実現できます。
Google広告の種類
Google広告は大きく分けて、以下5つのタイプが存在します。
- ディスプレイ広告(コンテンツ連動型広告)
- 検索連動型広告
- 動画広告
- アプリキャンペーン
- ショッピング広告
順に解説します。
ディスプレイ広告(コンテンツ連動型広告)
ディスプレイ広告とは、Googleに登録されているWebサイトの広告枠にバナー・画像ベースの広告を掲載するタイプです。
Googleに登録しているパートナーサイトに広告が表示されます。この時、広告主が配信枠を指定することはできませんが、サイトのトピックやコンテンツ内容、ユーザーが頻繁に訪問しているサイトの内容などから、ターゲティングすることが可能です。
Webサイトを閲覧しているユーザーに対して広告を表示するため、画像やバナーのクリエイティブでまだ商材について何も知らなかったといったユーザーに対しても初期認知度獲得が期待できます。
また、広告費の課金方式はクリック課金型なので、バナークリエイティブを視認させただけにとどまると、費用が掛かりません。
検索連動型広告に比べ安価に、認知獲得のために配信量を増やす運用が可能です。
検索連動型広告
検索連動型広告とは、ユーザーの検索キーワードに連動して検索結果上部にテキスト広告を表示させるタイプです。
クリック課金型であることからCPC(Cost Per Click)広告やPPC(Pay Per Click)広告と呼ばれており、商品やサービスに対して興味があり、ネット検索で情報収集を行っているユーザーに対して、直接のタイミングでアプローチ可能です。
広告主側が設定するキーワードに合わせてコストが変動する入札方式となるため、競合社も設定する一般的に検索されやすいビッグワードの場合、1クリックあたりの広告費は高くなりがちですが、ユーザーの情報収集のタイミングで広告を掲載するため、ユーザーのニーズにマッチした広告であればクリックした後のCV率は他の広告よりも高く、高い成果が期待できる点が特徴です。
動画広告
動画広告とは、Googleの検索エンジンに登録されているWebサイトやYouTube上に出稿する、動画タイプの広告です。
検索エンジンとYouTubeいずれかを選択して広告出稿を行えるため、ターゲットユーザーに合わせて出稿先を変更可能です。
また、動画広告はテキストや音声と映像で情報を伝えられるため、画像ベースの広告よりも情報量が多く、ユーザーのサービスに対しての理解が期待できます。広告費はクリック数や視聴時間によって変動します。
動画広告はブランディングやエンゲージメント(企業とユーザーの結びつき)向上など、単純なCV獲得以上の成果を目的とされることも多く、年々出稿量を伸ばしている広告手法です。
アプリキャンペーン
アプリキャンペーンとは、検索エンジンやYouTubeなどで、スマートフォン向けアプリの広告を出稿するタイプです。
商品やサービスではなく、アプリのダウンロードを進めたい場合に利用されます。
また、App StoreやGoogle Playに登録している情報と連動してくれるため、自社で広告を一から作成する必要はありません。さらに、広告運用自体もGoogleに任せられるため、初めて広告を出稿する場合でも安心です。
ショッピング広告
ショッピング広告とは、検索キーワードに応じて検索エンジン上に商品や店舗情報を表示させる広告タイプです。
商品のキーワードを直接検索した場合、価格や似た商品を同時に訴求するため、CV率の高い点が特徴です。
また、商品以外の店舗情報も詳細に表示させるため、ショップへ来店を促す施策としても活用できます。
広告費はクリック率とキーワードに応じて変動するため、出稿前に確認しておきましょう。
Google広告のメリット
Google広告を活用するメリットは、大きく分けて以下の3つです。
- すぐに広告を出稿できる
- ターゲットユーザーに合わせて広告を表示できる
順に解説します。
メリット1:すぐに広告を出稿できる
Google広告は広告費がクリック課金制により、Googleアカウントを登録すればすぐに出稿可能です。
出稿した広告がユーザーにクリックされなければ、広告費が発生することもないため、コストパフォーマンスの高い広告運用が可能です。
また、広告出稿手続きも比較的シンプルな設計となるため、複雑な設定は必要ありません。さらに、あらかじめ広告費の上限を設定していれば、最大値に合わせて自動的に広告運用を実施してくれます。
そのため、予算以上のコストがかかることもなく、初めての広告運用でもスムーズに対応できます。
また、配信後も内容を適宜修正できるため、広告出稿後にCV率がアップしない場合は、内容を細かく変更することも可能です。
状況に合わせて広告内容を変更することで、費用対効果の高い広告運用ができるでしょう。
メリット2:ターゲットユーザーに合わせて広告を表示できる
Google広告はターゲットユーザーに合わせて、細かく広告内容を変更できます。
例えば、20代・男性・東京都・10時〜13時など、具体的な情報を設定して、自社商品・サービスを届けたいユーザーにだけ広告を表示させられます。
また、広告の種類も豊富なため、ターゲットユーザーに最も適した広告手法を選択可能です。ユーザー情報をもとに広告を出稿することで、目標に沿ったCVを期待できるでしょう。
Google広告のデメリット
競合が多い
Google広告は初めての方でも比較的簡単に広告を出稿できるため、参入ハードルが低く、競合が多い傾向にあります。
検索ボリュームの多いキーワードを狙ってリスティング広告を出稿する場合、競合が多ければ多いほど入札が難しくなります。
無理をしてボリュームの多いキーワードを入札すると、想定以上の広告費が発生し、思うような成果を挙げられない可能性もあるでしょう。
そのため、ターゲットユーザーや予算を照らし合わせて、運用する広告タイプの選択が必要です。
Google広告の出稿方法
続いては、具体的にGoogle広告を出稿する手法について解説します。
広告を出稿する流れは、以下の通りです。
- アカウント作成
- キャンペーンの作成
- ターゲット・広告グループの設定
- 審査
- 広告出稿
順に解説します。
アカウント作成
Google広告を出稿するためには、まずGoogle広告アカウントの作成が必要です。
Google広告の公式HPからアクセスし、メールアドレスとビジネスに利用するWebサイトのURLを登録します。
アカウント作成自体は無料となるため、基本情報を入力すれば、すぐにログインできます。
キャンペーンの作成
Google広告アカウントの作成が完了した後は、キャンペーンの作成を行います。
キャンペーンとは、Google広告を運用する上での基本情報を指しており、下記のような項目を入力します。
- 販売促進
- 見込み客の獲得
- Webサイトのトラフィック
- 商品やブランドの比較検討
- ブランド認知度とリサーチ
- アプリのプロモーション
キャンペーン設定では、コンバージョン地点の設定も行えるため、広告を出稿する前に必ず入力しておきましょう。
ターゲット・広告グループの設定
続いて、ターゲット情報やオーディエンスの設定を行います。
ターゲットでは、ユーザーの地域や言語を設定します。
オーディエンスカテゴリーからは、ターゲットユーザーのより細かい情報を絞り込み可能です。
また、広告運用の予算設定や支払いを行うクレジットカード情報なども、合わせて登録します。
入札の自動化機能を活用することで、予算に応じてコンバージョンが最大化されるように、入札戦略を構築可能です。
審査
広告出稿の情報設定が完了した後は、Google側から審査が実施されます。
審査自体は最短当日〜5日以内に完了します。
広告出稿
審査に通過した後は、登録した内容の広告が出稿されます。
google広告に代表されるインターネット広告は、TVや雑誌の広告と違い出稿してから後も細かく修正や改善できることが最大の強みです。
配信結果をモニタリングし、より成果の期待できるキーワード、広告が配信されるように調整をすることが重要です。
広告内容を変更する場合は、キャンペーンやターゲット設定から変更できます。
Google広告運用に取り組む際のポイント
Google広告運用に取り組む際は、以下3つのポイントに注意しましょう。
- ターゲットユーザーを明確にする
- PDCAサイクルを回す
- ツールを併用する
それぞれ解説します。
ターゲットユーザーを明確にする
Google広告を運用する際は、あらかじめターゲットユーザーを明確にする必要があります。
商品の販売や問い合わせ数増加など、コンバージョンが設定されていても「誰に対して商品・サービスを届けたいのか」が設定されていなければ、広告を出稿しても意味がありません。
広告出稿前にターゲットユーザーのペルソナを設定し、具体的な訴求フローを定めておくと良いです。
また、ターゲットユーザーを明確化することで、運用する広告タイプも設定できます。ターゲットユーザーに適した広告を表示させることで、効果を最大化できるでしょう。
PDCAサイクルを回す
Google広告を出稿した後も、PDCAサイクルを回し続けることが重要です。
アクセス解析や配信結果を確認して、どこに問題があるかを把握しましょう。
自社の配信状況に変更を加えていなくても、競合他社の設定変更や外部要因などで常に状況は変化します。
把握した問題点の対策を考案し、仮説に基づいてテスト・検証を行い続けることで効果が高められます。
ツールを併用する
Google広告を運用する際は、他ツールも並行して活用するようにしましょう。
特に「GoogleSearchConsole」や「Google analytics」など、googleが提供する無料のアクセス解析ツールを活用することで、より精度の高い広告運用が可能です。
Google広告を活用した不動産広告
不動産のWEB広告で注意したい点は以下の4つです。
- 広告の種類
- 配信エリア
- コンバージョン設定
- 広告文
広告の種類
コンバージョンを重視する場合、検索広告を配信したほうが効率よく獲得ができます。
ただ、物件の認知度を上げて、興味関心を持つユーザーを増やした方がユーザー獲得につながりやすいため、WEB広告予算に余裕がある場合は、検索広告だけでなくディスプレイ広告や動画広告を併せて配信した方が良いでしょう。
配信エリア
配信エリアの指定方法は以下の3つになります。
・都道府県単位</span >
・市町村単位</span >
・半径〇〇km圏内</span >
不動産広告はできるだけ配信エリアを絞りたい、と希望される不動産会社様も少なくありません。
Google広告であれば「物件の周辺のみに広告を配信をしたい」という場合でも、物件の住所をもとに配信エリアを指定することが可能です。
コンバージョン設定
コンバージョンとは、訪問者がホームページの目標としているアクションを起こしてくれた状態のことで、WEB広告の効果を測定をするためにはなくてはならないものです。
不動産サイトの場合は資料請求や来場予約フォームのサンクスページ(ユーザーに行動を起こしてもらった後に遷移するページ)をコンバージョンポイントとして設定することが多いです。
WEB広告をはじめる際は、あらかじめ設定をしておきましょう。
※コンバージョンを設定するときはGTM(Googleタグマネージャー)を用いると便利です。</span >
広告文
広告文を作成する際、限られた文字数内にいかに必要な情報を入れるか、ということが大切です。
まず、商品のどの部分を訴求したいのか明確にしましょう。
不動産広告の場合は「駅チカ」や「子育てに安心な環境」など立地面や、設備や間取り、価格を広告文に入れると、わかりやすい広告文になります。
どのような広告をするにしても、ユーザーが「サイトで詳細を見てみたい」と思うような広告文をつくるように意識しましょう。
まとめ
Google広告は、出稿効果を上げるために「掲載結果を分析して改善につなげる」ことが重要です。
ターゲティングやキーワードの選定、広告クリエイティブのテスト、デバイスや曜日、時間ごとの入札額の調整など最適化のための要素は多数ありますが、一度に多変量の変更を行うのではなく計画立てて一つ一つ検証していくことが成果への近道です。
競合サービスのリサーチやプロモーション内容の立案、仮説検証、結果のデータ分析など全てのマーケティングを自社で行うのが難しい場合には、Google広告の運用に長けた広告代理店に委託することも検討してみてはいかがでしょうか