Facebook広告とInstagram広告の特徴とそれぞれの成果を上げるコツ
本記事では、Facebook広告とInstagram広告の特徴や種類、成果を上げるコツについて解説します。
Facebook広告は、Instagram広告と同時に出稿できるサービスであり、不動産業界でも用いられる機会が増えてきました。
不動産業界においても、Facebook広告とInstagram広告は、その他広告手法に比べて、ターゲティングの精度が高いことや競合と競り合いにくいことから、単価が安くなる傾向にあるのがメリットです。
本記事では、それぞれの違いや特徴、不動産における活用方法についても解説していきます。ぜひチェックしてみてください。
目次
- Facebook広告とは?
- Facebook広告の特徴
- Facebook広告の種類
- Instagram広告とは?
- Instagram広告の特徴
- Instagram広告の種類
- Facebook広告とInstagram広告の違い
- リスティング広告やその他SNS広告と比較
- Facebook広告とInstagram広告で成果を上げるコツ
- 不動産広告においてFacebook広告とInstagram広告の役割は「ラブレター?」
- まとめ:Facebook広告とInstagram広告
Facebook広告とは?
Facebook広告とは、全世界で26億人以上が利用しているFacebook上に表示する広告のことです。
日本でのFacebookアクティブユーザー数は、2021年時点でも2,600万人以上になります。
世界の中でもトップクラスのSNSであるFacebookに広告を出稿することで、様々なターゲットに対して不動産においても自社商品・サービスを届けられます。
また、Facebookは実名登録制となるため、プライベートの友人や共通の趣味を持った人物・会社の同僚など、拡散される情報の信用性が高いです。
さらに、画像や動画など11種類の広告タイプを利用して、ターゲットに最適な情報を届けられます。
Facebook広告の特徴
Facebook広告の特徴は、大きく分けて以下の3つです。
- ターゲティング精度が高い
- ターゲットの状態に合わせて訴求できる
- マルチデバイスを前提とした広告運用が可
順に解説します。
ターゲティング精度が高い
Facebook広告は出稿時にターゲットの性別・年齢・職業・住所など、実名登録制を最大限活用した、ターゲティング精度の高い運用が特徴です。
また、Facebookユーザーの利用データや行動履歴を学習し、最適な広告を表示します。
さらに、トラッキング機能をオンにしている場合、Facebookと連携しているアプリケーションがあれば、ユーザーの情報がIDに蓄積されます。
ターゲットの状態に合わせて訴求できる
Facebook広告は広告を表示する目的を、以下3つのユーザー状況に合わせて変更可能です。
- 認知度
- 検討機会
- 購入(コンバージョン)
認知度では、潜在顧客に対して自社の商品・サービスを知ってもらうため、画像や動画広告を表示させて検討に繋げます。
検討機会は、ターゲットユーザー情報をもとに、タイムライン上への広告表示やリード広告の訴求が可能です。そのため、商品やサービス自体の関心度を高められます。
また、購入(コンバージョン)では、カルセール広告やスライドショー広告を利用し、商品・サービス内容をより深く検討させます。
最後に検討しているユーザーに対して、複数の広告を表示させて、積極的に購入に繋げます。
マルチデバイスを前提とした広告運用が可能
Facebook広告では、マルチデバイスを前提とした広告運用が可能です。
マルチデバイスとは、ユーザーが気になった商品をスマートフォンで調べてその後PCで詳しい情報を確認する、このように複数のデバイスを活用して、情報をリサーチすることを指します。
スマートフォンをはじめとするタブレットやPCの利用が当たり前の現代では、ユーザーが使用するデバイスに対して、一貫性のある広告を表示させることで強い効果を発揮します。
Facebook広告は同じIDでログインしたユーザーに対しては、マルチデバイスに対応しており、広告パフォーマンスの測定も可能です。
どのデバイスを利用しても自社商品・サービスの情報を与えて接触機会を増やすことで、高い成果を期待できるでしょう。
Facebook広告の種類
Facebook広告は、大きく分けて以下6つの種類が存在します。
- 画像(写真)広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- スライドショー広告
- コレクション広告
- インスタントエクスペリエンス広告
順に解説します。
画像広告
画像広告とは、1枚の画像をベースとしたFacebook広告の中で最も一般的な広告タイプです。
他の広告タイプに比べて出稿設定が簡単で、シンプルに運用が可能です。
また、25字以内の見出しと90文字の説明文を活用することで、商品・サービスに対しての魅力や認知度を高められます。
動画広告
動画広告とは、動画を利用して商品やサービスを訴求する広告です。
事例:株式会社柴野工務店様「交野市幾野3丁目」より(完売済)
音声と映像で情報を伝えられるため、ユーザーの目に留まりやすいです。
商品やサービスに合わせて動画内容を変更できるため、全ての商材に適しています。
また、Facebook広告内でも動画広告は「インストリーム広告」「フィード広告」「ストーリーズ広告」など、3つの媒体で出稿可能です。
動画市場は年々拡大しており、注目されている広告タイプの一つと言えるでしょう。
カルーセル広告
カルーセル広告とは、一つの広告に複数の画像や見出し・リンク・CTAを設定できる広告です。画像は10点同時に設定し、画像に合わせてリンクを登録できます。
また、パフォーマンス・クリック率の高い広告画像に関しては、自動的に先頭へ持ってくるため、ユーザーに最適な広告を表示可能です。
そのため、商品画像やリンクが複数ある場合には、おすすめの広告タイプと言えるでしょう。
スライドショー広告
スライドショー広告とは、3〜10枚の画像をスライドショー形式で表示させる広告です。
動画よりも簡単に動きのある広告作成が可能で、表示画像の順番を工夫することで、ストーリー性を持たせられます。
また、デバイスや通信速度に関わらず、スムーズに広告を表示させられます。
コレクション広告
コレクション広告とは、メイン画像もしくは動画下に4枚の画像を並べて表示させる広告です。
ユーザーはメイン画像で商品の概要を把握しもらった後、サブコンテンツで詳しい内容を訴求できます。
一つの広告で、豊富な情報量をユーザーに伝えられる点が特徴です。
ただし、コレクション広告を出稿するためには、事前に商品・サービスと広告画像や動画を4点以上セットする必要があるため注意しましょう。
インスタントエクスペリエンス広告
インスタントエクスペリエンス広告とは、画像や動画を用いてタップした広告の情報をフルスクリーンで表示するタイプです。
通常、広告をタップした後はそのままサイトへと遷移しますが、この広告の場合はサイト遷移前に商品・サービス情報を伝えられます。
また、複数のテンプレートを選択した上で広告作成ができるため、初めて利用する方でも安心です。
Facebookの活用事例が詰まったお役立ち資料は下記よりダウンロードできます。
Instagram広告とは?
Instagram広告とは、世界で10億人以上、日本国内には3300万人アクティブユーザーが存在するSNS上で表示する広告です。
利用ユーザーは10〜20代が多く、Instagram広告を利用することで、若年層中心に自社商品・サービス情報を届けられます。
また、Facebook広告と同様に精度の高いターゲティングを実現しており、画像や動画を中心として広告を出稿可能です。
ただし、Instagram自体がクリエイティブ要素の高いSNSとなるため、工夫した広告作成が必要です。
Instagram広告の特徴
Instagram広告の特徴は、大きく分けて以下の3つです。
- 若者や女性を中心にアプローチできる
- クリエイターとタイアップ投稿が可能
- 複数タイプの広告を活用できる
順に解説します。
若者や女性を中心にアプローチできる
InstagramはSNSの中でも10〜20代・女性のユーザーが多いため、若年層や女性をターゲットとしている場合、効果的にアプローチ可能です。
不動産(家の購入)においては、「女性の意見が非常に重要」になる傾向にあります。
家の購入世代へアプローチする手段の一つとして、ターゲットの情報が明確である、Instagram広告での配信は友好的です。
TwitterやFacebookなど、利用ユーザー数の多いSNSでも、若者・女性を中心にリーチできるプラットフォームとして、Instagram広告は利用される傾向にあります。
そのため、取り扱う商材が若者や女性をターゲットしている場合には、最適なSNSと言えるでしょう。
クリエイターとタイアップ投稿が可能
Instagramでは、ブランドコンテンツ広告を利用することでクリエイターとタイアップ投稿が可能です。
企業が有名人やインフルエンサーと連携することで、クリエイターの投稿内容に広告を出稿できます。
また、広告主アカウントのフォロワーではない新規顧客にアプローチでき、クリエイターの投稿も効果測定が可能です。
他のSNSでは利用できない広告形態であるため、インフルエンサーの影響力を積極的に利用した広告運用が可能です。
複数タイプの広告を活用できる
Instagramには、大きく分けて6つの広告が存在しており、3つの広告面に出稿可能です。
投稿して24時間で消えるストーリーズやフォロワーの投稿を表示させるフィード、ハッシュタグを利用した発見タブなど、様々な広告面を活用できます。
自社に合った広告タイプを活用することで、ターゲットに最適なアプローチができるでしょう。
Instagram広告の種類
Instagram広告の種類は、大きく分けて以下の6つです。
- ストーリーズ広告
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
- 発見タブ広告
順に解説します。
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告とは、投稿後24時間で消えてしまうストーリーズ上に広告を表示させることです。
最大15秒の動画を表示させて配信を行い、投稿の間に表示させることで、自然に広告情報を認知させられます。
また、24時間で投稿が消えることから、リアルタイムの情報を求めているユーザーが多い傾向にあります。
キャンペーン情報や特別価格に関する広告を出稿することで、コンバージョンを高められます。
画像広告
画像広告とは、Instagramのタイムラインである「フィード」に表示される広告のことです。
最もベーシックな広告で、一つの画像でシンプルな訴求が可能です。
また、プロモーション記事であることは表示されますが、CTAボタンがつくため、効果的にCVへ促せます。
動画広告
動画広告とは、Instagramのフィード上に動画形式で広告を表示させる方法です。最長120秒の動画を表示できるため、音声と映像で多くの情報をユーザーに届けられます。
また、Instagramのテイストに合わせた、クリエイティブな映像を作成することで、高い効果を発揮します。
カルーセル広告
カルーセル広告とは、複数画像と動画をまとめて広告として表示させる方法です。
ユーザーがスワイプすることで、いくつもの商品画像や映像を一つの広告でプロモーションできる点が特徴です。
また、1枚の画像・動画では魅力を伝え切らない場合や複数の商品を同時に紹介したい場合は、最適な広告と言えるでしょう。
コレクション広告
コレクション広告とは、カタログ形式で複数の商材を紹介する広告です。
カルーセル広告と類似した広告ですが、コレクション広告はスワイプすることなく商品を閲覧できます。
また、広告に表示されている商品をタップすることで、個別に情報確認も可能です。
発見タブ広告
発見タブ広告とは、ユーザーが過去に起こしたアクションをもとにInstagram側のアルゴリズムで表示される発見タブを活用して広告を表示させる方法です。
ユーザー側には「新しい情報」として広告が表示されるため、興味を引きやすい特徴があります。
また、ユーザー行動に基づいて広告を表示させるため、新商品やサービスをプロモーションする際には、最適な広告タイプと言えるでしょう。
※Instagram広告画像は全てアートプランニング株式会社様「カサーレ八戸ノ里ファーストプレイス」より(完売済)
Facebook広告とInstagram広告の違い
Facebook広告とInstagram広告の違いは、以下表の通りです。
Instagram広告 | Facebook広告 | |
---|---|---|
ユーザー層 | ・10代~20代が中心 ・女性ユーザーが多い |
・20~40代が中心 ・男女ともに幅広い年代が利用している。 ・ビジネス目的も多い |
広告の配信先 | ・Instagramのフィード ・ストーリーズ ・発見タブ |
・Facebookのタイムライン ・ホーム画面(web版のみ) メッセンジャー(アプリ版のみ) AudienceNetwork (Facebookと連携しているアプリ、もしくはサイト) |
支払い | ・クレジットカード ・デビットカード ・Paypal ・Facebook広告クーポン ・銀行振込(オンラインのみ) |
・クレジットカード ・デビットカード ・Paypal ・Facebook広告クーポン ・銀行振込(オンラインのみ) |
ターゲティング精度 | 詳細なターゲティングが可能(ただし、Facebook広告で登録が必要) | 詳細なターゲティングが可能(他のアプリ・サイトの閲覧内容も収集可能) |
Facebook広告とInstagram広告は、meta社が運営する広告となるため、基本的に支払方法や出稿方法に違いはありません。
しかし、プラットフォームが異なるため、ユーザーの年齢層や広告の配信先は違いが存在します。
Instagramは写真や動画がメイン、若年層と女性ユーザーを中心に利用されています。
一方Facebookは、ユーザー層が幅広くビジネス目的で利用しているケースが多いです。
そのため、自社ビジネスのターゲットユーザーに合わせて、広告出稿先を選択すると良いでしょう。
リスティング広告やその他SNS広告と比較
Facebook広告やInstagram広告は、ターゲティングの制度が高いため、その他広告に比べて、契約に至るまでに要する金額が低いくなるのが特徴です。
競合が少ない
リスティングなどの検索広告と比較した際に、競合が少ないことが特徴の1つとして挙げられます。
検索広告は、特定のキーワードで結果が出れば、多くの企業が同じように広告を出稿する傾向にあります。
そのため、人気の検索ワードでは、表示させるだけである程度の金額が必要となります。
それに比べFacebook、Instagram広告は、Facebookの情報に基づき、興味を持ちやすいユーザーに広告を表示させるので、検索する人と比べると母数が多く、かつ競合も少ないです。
リスティングだけでなく、各種SNS広告ごとの特徴はありますが、他の広告と比べ、比較的表示にかかる金額が安くなります。
費用対効果が高い
前述したとおり、競合の数が少ないことから、投資金額に対して、費用対効果を得られやすい可能性があります。
一概に全てに該当するわけではないのですが、競合の多いリスティング広告や、ターゲティング制度のあまり高くないSNS広告と比較すると、表示させることを目的とした際に結果が出やすいです。
単純に表示回数が多く、人の目に触れる機会が多いため、多くの機会を提供することが可能です。
上記の理由から、Facebook広告、Instagram広告は他の広告プラットフォームと比べ費用対効果を得られやすい媒体です。
Facebook広告とInstagram広告で成果を上げるコツ
Facebook広告とInstagram広告で、成果を上げるためのコツは以下の通りです。
- ターゲットとCVを明確化する
- 広告を複数作成する
- クリエイティブを意識して広告を作成する
順に解説します。
ターゲットとCVを明確化する
Facebook広告とInstagram広告で成果を上げるためには、ターゲットとCVを明確化する必要があります。
それぞれのSNSにおいて様々なタイプの広告が存在するため、ターゲットユーザーと目的が定まっていなければ、最適な広告を出稿できません。
例えば、若いファミリーがターゲットの物件の場合は、Instagramのストーリーズ広告を出してみるのも一つの手です。
このようにターゲットやCVを事前に定めることで、自社ビジネスに沿った広告を活用可能です。
広告を複数作成する
それぞれの広告で成果を上げるためには、複数の広告を作成しておくと良いでしょう。
事前に設定したターゲットに対して、必ず作成した広告で成果が出るわけではありません。
複数の広告を作成して、ターゲットに対して「どの広告の成果が一番期待できるか」を測定する必要があります。
成果が確認できた広告に注力して、改善を繰り返すことでより高い成果を得られます。
クリエイティブを意識して広告を作成する
それぞれの広告は画像や動画をメインとした広告タイプが多いため、作成する際はクリエイティブを意識しましょう。
例えば、Instagramに出稿する広告は「インスタ映え」する、ユーザーの目を引く広告であることが重要なため、モデルハウスの撮影がカギの一つとなります。
また、ただ単に商材の情報を紹介する広告ではなく、感情や共感に訴えかける情緒のある内容にすることで、クリエイティブな広告を作成できるでしょう。
不動産広告においてFacebook広告とInstagram広告の役割は「ラブレター?」
Facebook広告とInstagram広告の最大の特徴は、媒体の性質を活かして、ターゲットを年齢・性別あらゆる部分で特定出来る事にあります。
不動産購入潜在層と顕在層のターゲットに対しては「思わせぶり」や「おとり的」な曖昧な広告ではなく、ラブレターの様な興味ある人が見た際に、グサッと心に刺さるようなメッセージ性の高い広告クリエイティブを制作することが重要です。
「SNSを特に投稿もしないけど、閲覧だけしている」という人も、ふと現れた広告に興味を惹かれることはありませんか?
潜在的に興味のあるユーザーに届いていたとしても、サラッと流される広告を出してしまうのは非常に勿体ないことです。
「情報は求めていないが、見たら興味がある」と言った潜在的な思いを持ったユーザーに合わせた、費用対効果が必然的に上がる、「ラブレター」の様なFacebook広告・Instagram広告を私たちと実現しませんか?
Facebook広告・Instagram広告の「導入を検討しているが、イメージが湧きにくい」という状態であれば、お問い合わせいただければ解決することが可能です。お気軽にお問い合わせよりご連絡ください。
まとめ:Facebook広告とInstagram広告
Facebookは20〜40代の幅広いユーザーが中心で、ビジネス目的でアカウントを作成しているユーザーが多いです。
実名登録制となるため、精度の高いターゲティングが Facebook広告の特徴です。
一方、Instagramは10〜20代の女性を中心としたユーザーが多く、若年層に対して効果的なアプローチができます。
それぞれの特徴を把握して、自社ビジネスに最適な広告タイプを選択することで、最大限効果を発揮できます。
しかし、商材やターゲットに合わせた仮説検証やデータ分析は、広告運用経験がなければ難しいでしょう。
このような場合は、自社運営だけではなくSNS広告の運用に長けた広告代理店への委託も検討してみてはいかがでしょうか。