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目次

1. DSP広告の概要や仕組み
2. ジオターゲティング広告とは
3. ジオターゲティング広告を不動産広告で活用する4つの方法
4. 位置情報から広告配信できる商材4選
5. 不動産広告に効果のあるDSP広告を検討しよう

DSP広告の概要や仕組み

DSP（Demand-Side Platform）は、広告の最適化を目指すプラットフォームのことです。
プラットフォームを通して配信されるディスプレイ広告のことを、「DSP広告」と呼びます。
配信するターゲットを絞り込み、リアルタイムで広告枠の入札を行うオークション形式を採用しているのが特徴です。

広告主は、広告配信の手間を最小限に抑えながら情報発信の場を獲得できるため、優良なマーケティングツールとして注目を集めています。
DSP広告の仕組みは、複数あるDSPのプラットフォームに広告主が属しているのが基本です。

例えば、ユーザーが広告枠がついたページを訪問した場合、ユーザー属性の情報がSSP（Supply Side Platform）に通知されます。
SSPとは、媒体の広告枠販売や広告収益最大化を支援するツールのことです。

DSPは単独で広告を配信することはできず、SSPのプラットフォームとの連携で初めて機能します。
SSPは、DSPにユーザー属性の情報を送り、同時に入札要請を行います。

要請を受けたDSPはユーザー属性と広告主のターゲット属性を照らし合わせ、条件が一致する広告主の間で入札が行われます。
入札でもっとも高額な値段をつけた広告主が落札し、広告枠に広告が配信されるといった流れです。

DSPとアドネットワークの違い

アドネットワークは、複数のサイトを取りまとめた広告ネットワークのことです。
広告出稿すれば、アドネットワーク傘下の媒体に対して広告を一括配信できるメリットがあります。
また、媒体ごとに広告出稿をする必要がないため、広告主の手間を省けるのもアドネットワークを利用する利点です。

ただし、出稿媒体は選べないため、ターゲットに属性さないサイトに広告表示されることもあるので注意しなければいけません。
主なアドネットワークは、Googleが提供する「GDN（Google Display Network）」やYahoo! JAPANが提供する「YDN（Yahoo! Display Network）」です。

DSPとアドネットワークは混同されがちですが、機能や役割が異なります。
DSPは広告を出稿できる媒体は持っておらず、単独で機能することはありません。
アドネットワークやSSPと連携することにより初めて広告配信できます。
一方、アドネットワークは媒体を持っているため、広告主が出稿すれば単独で広告を配信することが可能です。

ジオターゲティング広告とは

ジオターゲティングとは、IPアドレスやWi-Fiの接続情報からユーザーの位置情報を解析して特定地域に向けた広告配信ができるマーケティング手法のことです。
広告効果を最大化できるDSPと連携することで質の高いターゲティング広告を配信することができます。

ジオターゲティング広告の特徴には、次のようなものがあります。

近年は位置情報を活かした広告配信が注目されており、DSPと連携できるサービスも多いです。
ジオターゲティング広告の特徴を理解して、どのような広告配信が自社に適しているか検討しましょう。

見込み客を把握できる

ジオターゲティング広告は、ユーザーの行動履歴を把握できます。
どのような趣味嗜好があるのかユーザーの人物像を分析できるため、その情報をもとに見込み客に対して有益な情報を発信できるのが特徴です。

見込み客だけに絞り込んだアプローチは、チラシやDMなどの販促やWebの純広告では対応することが難しいです。
ユーザーの行動履歴を追えるジオターゲティング広告だからこそ実現できるアプローチ方法だといえます。

特定地域との親和性が高い

ジオターゲティング広告は配信する地域を指定できるため、特定地域との親和性が高いのも大きな特徴です。
例えば、実店舗への集客を図りたい場合、遠く離れた地域に広告を配信してもユーザーが来店してくれる効果は見込めません。

しかし、「店舗から半径〇km圏内」など地域を指定して広告配信すれば、近くに住むユーザーに来店を促すアプローチを行えます。
自宅から通える範囲であるため、広告を見たユーザーが来店してくれる可能性も高まるでしょう。

広告費用を抑えて配信できる

ジオターゲティング広告でユーザーの位置情報を獲得できれば、過去に訪れた場所もある程度特定できます。
ユーザーが興味がある地域に絞り込んだうえで広告配信できるため、ターゲットではないユーザーへの情報発信を避けられます。
ジオターゲティング広告は無駄なく広告配信ができるため、結果的に高額になりがちな広告費用を抑えられるのも特徴です。

ジオターゲティング広告を不動産広告で活用する4つの方法

特定地域を指定して広告配信できるジオターゲティング広告は、不動産広告として活用する企業も少なくありません。
ジオターゲティング広告を不動産広告で活用する方法は、次のようなものがあります。

それぞれの項目を確認していきましょう。

物件の周辺に限定して配信する

ジオターゲティング広告は、指定した特定地域のユーザーに対して広告配信できます。
特に子どもが幼稚園や保育所、小学校などに通っている場合、環境が大きく変わるのを避けるために同じ地域で引越しを検討する方も少なくありません。

同じ地域で引越しを前向きに考えるユーザーに物件の広告が配信されれば、賃貸や購入に繋がることもあります。
ジオターゲティング広告では、「物件から半径〇km内に住むユーザー」といった形で広告配信の地域を指定することが可能です。

ポスティングが難しい物件に配信する

近年はオートロックが設置されているマンションが増えており、管理人の許可を得ないとポスティングできないことも多いです。
しかし、管理人の許可を得られないこともあり、チラシの配布自体できないことも少なくありません。

このような場合は、ジオターゲティング広告でポスティングが難しい物件に住むユーザーにアプローチするのがおすすめです。
ジオターゲティング広告であればユーザーに直接広告を配信できるため、ポスティングが難しい物件でも情報を発信できます。

見込み客をターゲットにして配信する

見込み客に対してアプローチできるのもジオターゲティング広告の魅力です。
Web広告で人気のあるリスティング広告でも見込み客に情報発信できます。しかし、リスティング広告は関連キーワードをユーザーが検索しない限り広告は配信できません。

一方、ジオターゲティング広告は、ユーザーが行動を起こさなくても広告主から情報を配信できます。
リスティング広告より効果的にアプローチできるのは、ジオターゲティング広告を活用する利点です。

子育て家族がよく利用する施設などに配信する

子育て環境に優れた分譲地を訴求したい場合もジオターゲティング広告が活躍してくれます。
例えば、子育て世帯がよく利用するファミレスや映画館、ショッピングモールなどの施設があるなら、それらの地域をターゲットにして広告配信を行うのがおすすめです。
子育て世帯の利用頻度が高いため、ターゲットに物件情報を届けられます。

位置情報から広告配信できる商材4選

位置情報をもとに広告を配信することで、よりコアなターゲット層に情報を発信できます。
しかし、DSPのプラットフォームは多く存在するため、どのように選べばいいか分からない方もいるはずです。
位置情報から広告配信できるおすすめの商材には、次のようなものがあります。

それぞれの特徴を紹介するため、DSPを選ぶ際の参考にしてください。

 

1.Logicad

ソニーグループのマーケティング技術をもとに開発された広告配信最適化プラットフォームです。
初期費用やランニングコストがかからないため、できる限り広告費用を抑えたい方に適しています。

Logicadの処理速度は世界最高峰といわれており、応札率は0.003秒で毎秒最大12万回の案件処理が実現しました。
また、自社開発の人工知能により4億人以上のビッグデータを高精度に分析し、広告主のニーズに応える広告配信を行っています。

Logicadについての詳細の記事は下記をご参照ください。

【参照記事】Logicadとは？特徴とマーケティングに活かす方法を解説

 

2.cinarra

cinarraは、通信キャリアデータを活用したマーケティングプラットフォームです。
カリフォルニア州に本社を持つスタートアップ企業ですが、2015年に日本法人が設立されてサービスを開始しました。

cinarraは、他のサービスにはないユニークなターゲティング機能があるのが特徴です。
例えば、性別や年代、居住地をはじめ、生活リズムや自社離反者など位置情報を活用したターゲティングを提供しています。
400社以上に導入実績があるため、初めての方でも安心して利用できるはずです。

 

3.MicroAd

2007年よりサービスを開始したMicroAdは、顧客生涯価値を最大化することを目指すプラットフォームです。
MicroAdでは、位置情報をもとにした広告配信サービス「UNIVERSE Ads Geo Targeting」が注目を集めており、2022年3月には4,000件を超える配信実績を突破しました。

UNIVERSE Ads Geo Targetingは、あらゆるデータを集積・分析して広告配信に活用しているのが特徴です。
従来は単一のデータソースで一画的な顧客属性しか分析できませんでしたが、複数のデータソースにより多角的な分析が可能になっています。

 

4.ADMATRIX DSP

ADMATRIX DSPは、国内最多のIPデータ量と特許出願技術の独自データをもとに、BtoBマーケティングの支援やABM（Account Based Marketing）を得意とするDSPです。

国内の主要なSSPを活用しており、国内ユーザーの93％以上へのリーチが期待できます。
月間の広告配信在庫量は国内最大級といわれる2,000億インプレッションを保有しているのも特徴です。
また、ユーザーの行動履歴を人工知能が学習して、クリック数やコンバージョン数を最大化して広告効果を最適化してくれます。

不動産広告に効果のあるDSP広告を検討しよう

DSP広告は、広告配信の手間を最小限に抑えながら情報発信の場を獲得できるため、優良なマーケティングツールとして注目を集めています。

リアルタイムで実施される入札やクリエイティブ選定など、広告配信における工程が自動的に行われるのもDSP広告ならではです。
また、ユーザーの性別や年齢、趣味嗜好などの情報をもとにジオターゲティング広告も配信できます。

特に、不動産広告は単に広告を配信しても、届けたいターゲット層に情報発信できていないことも多いです。
不動産広告を検討するなら、細かなターゲティングが可能なDSP広告を検討してみてはいかがでしょうか。