株式会社アド・コミュニケーションズ | マーケティングDXとメディア戦略で、企業のプロモーションをトータルデザイン

オンライン無料相談 お問い合わせ

【ChatGPT】チラシのアイデアでもう悩まない!ChatGPTを駆使した時短チラシ作成

2023.06.05
反響獲得

こんにちは、アドランス運営事務局です。

いま話題のAIツール「ChatGPT(チャットGPT)」はニュースでも取り上げられ、実際に使い始めている方も多いのではないでしょうか。

業務の作業効率化に直結する可能性から、さまざまな業界・企業が注目しています。当メディアでも、ChatGPTをブログ記事の執筆に活用できるかを検証しており、【ChatGPT】不動産メディアのブログ記事を実際に書いた結果も公開しています。

今回はその延長で、ChatGPTを活用して不動産チラシを時短で作成する取り組みをご紹介します。実際に制作したチラシのサンプルも掲載していますので、ChatGPTでのチラシ作成アイデア効率化のヒントを具体的に知りたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

  1. ChatGPTでチラシは作れる?AIでできること・できないこと
  2. ChatGPTを活用したチラシ制作手順|実際に作ってみた結果
  3. ChatGPTにチラシ構成を依頼してみた|効果的なプロンプト例付き
  4. ChatGPTにタイトル案を考えてもらう|キャッチコピーの作り方
  5. ChatGPTで構成に合う写真素材を提案してもらう|画像選定のコツ
  6. ChatGPTにレイアウトを相談|伝わるデザイン構成の作り方
  7. ChatGPTでおすすめフォントを聞いてみた|印象が変わる書体選び
  8. ChatGPTで配色を提案してもらう|統一感のあるデザインを作るコツ
  9. ChatGPTで物件名やロゴも作れる?実際に試してみた結果
  10. ChatGPTの提案から完成したチラシデザインを公開!
  11. ChatGPTでチラシ制作はどこまでできる?実務レベルの活用ポイント
  12. まとめ:ChatGPTを活用すればチラシ制作はここまで効率化できる!
  13. 【2025年最新】ChatGPTで今できるチラシ制作と今後の進化予測

ChatGPTでチラシは作れる?AIでできること・できないこと

当メディア「Adrans」を運営するアド・コミュニケーションズは、広告代理店としてチラシ制作案件も多数手がけています。

本記事では、ChatGPTをチラシ制作にどこまで活用できるかを検証するため、構成やキャッチコピー、デザインの方向性をプロンプトで指示しつつ、実験的に不動産チラシを制作しました。

なお、現在のChatGPTはテキスト生成だけでなく、画像の新規生成や既存画像の編集にも対応しています(選択範囲の置換や小規模なレタッチ、バリエーション作成など)。ワークフローに組み込むことで、アイデア出しからラフ制作までの時間を短縮できます。

最終的なレイアウト調整や入稿データの体裁、法定表記の確認は従来どおりデザイナーが仕上げていますが、「企画・コピー・ラフ」の前工程をChatGPTで加速させることで、制作全体のリードタイムを圧縮できることが確認できました。生成画像には来歴を示すメタデータ(C2PA)が付与されるため、必要に応じて出自の確認も可能です。

ChatGPTを活用したチラシ制作手順|実際に作ってみた結果

今回は、不動産広告で定番の B4サイズ・両面 チラシを制作します。

ChatGPT はキャッチコピーの作成に使われることが多いものの、どこまでデザイン工程に活用できるか を検証するため、コピー以外の工程でも可能な限り頼ってみます。具体的には、構成・タイトル・写真・配置・フォント・配色 についてChatGPTに提案してもらい、その指示を基に制作を進めます。

  1. 構成
  2. タイトル
  3. 写真
  4. 配置
  5. フォント
  6. 配色

以上をChatGPTに考えてもらいたいと思います。

ChatGPTにチラシ構成を依頼してみた|効果的なプロンプト例付き

まずはザックリとチラシの構成を考えてもらいます。

ただ構成を考えるだけでなく、例を出したり、なぜその要素を入れるかの意図も教えてくれました。

簡単にまとめると以下の通りです。

【表面】

  • キャッチコピー
  • メイン写真
  • 物件の魅力的な特徴・設備

【裏面】

  • 物件の詳細情報
    • 住所
    • 間取り
    • 面積
    • 価格
    • 建築年月日
    • 周辺環境
  • 特徴的な設備・改装履歴
  • 近隣の施設
  • 交通アクセス
  • 連絡先
    • 電話番号
    • メールアドレス
    • 担当者名

ここから、要素を分解して質問していきます。

ChatGPTにタイトル案を考えてもらう|キャッチコピーの作り方

キャッチコピーは構成の回答で例にあがった「夢のマイホームが手の届く価格で実現!」にします。

表面の「物件の魅力的な特徴・設備」に使用するタイトルとテキストを考えてもらいます。

タイトルに加えて、補足説明もしてくれます。

タイトルなので簡潔な一文が返ってくると思いましたが、三文もあります。

一文にまとめてもらいました。

しかし、タイトルにしてはまだ長い印象なので、添削が必要です。

また、合わせて「周辺環境」のタイトルも考えてもらいました。


こちらも、タイトルと補足説明を生成してくれましたが、タイトルにしては長い印象です。

先程と同様に一文にまとめてもらいます。

タイトルだけでなく補足説明も丸ごと一文にまとめられてしまい、違和感のある文になりました。

(先程は同じ質問形式で、タイトルのみを一文にまとめてくれたのですが…)

それに、一文とは言え、タイトルにしては長いので、こちらも添削が必要です。

その他についても、こちらで添削はしましたが、テキストは全てChatGPTに生成してもらいました。

ChatGPTで構成に合う写真素材を提案してもらう|画像選定のコツ

構成やタイトルについて質問したときに、写真を掲載するといいと回答にあったので、どのような写真がいいのか、何枚載せればいいのかも質問してみました。


ChatGPTにレイアウトを相談|伝わるデザイン構成の作り方

ChatGPTにチラシのレイアウトを考えてもらいます。

文章を生成するAIですので」と返されてしまいました。(2023年現在)

「Webデザインのワイヤーフレームを考えて」という質問に、「|」や「ー」といった記号で図のようなものを作り、ワイヤーフレームを作っている例を見たことがあります。

もしかしたらチラシのレイアウトもできるのではと思ったのですが…

質問の仕方によってはそのような形で提案させることも可能のようです。

しかし、レイアウトのポイントを教えてくれました。

レイアウトの作成はできないと回答があったので、地道ではありますが、それぞれの要素をどこに配置すればいいか質問してみました。



どこに配置するのが一般的か、そしてその理由も教えてくれました。

メイン写真については、配置だけでなく、どんな写真を使用すれば良いかの提案もあります。

提案はどれも、〇〇〇〇の上に・下に・近くに配置、〇〇〇〇とまとめて掲載、というものでした。基本的に縦方向のみで配置を考えているようです。

全ての要素をどこに配置するか質問しました。

ChatGPTの提案通りのレイアウトはこんな感じです。

【表面】

【裏面】

裏面に一部、何もない箇所ができてしまいました。

なにか追加できることがないか質問してみます。

空白になってしまうのは、間取り図の右なので、「物件の魅力的なポイントや特徴、こだわりポイント」を掲載することにします。

簡単にまとめた間取りから、ポイントを教えてくれました。どれもそのまま使用できそうなほど自然な文です。

ただ、LDKに大きな窓という伝えていない情報が反映されていたり、それっぽい事実とは異なる情報を返してくることもあります…

また、今回の5,6の回答はこの質問で伝えた間取りについてではなく、以前の質問で伝えた物件の特徴についての情報が反映されています。

以前の情報が反映されるときと、そうでないときの違いは不明です。

ChatGPTでおすすめフォントを聞いてみた|印象が変わる書体選び

チラシの雰囲気を左右するフォントも、ChatGPTに選んでもらいました。

具体的なフォントをあげて欲しかったのですが、質問の仕方が悪かったようで、ふんわりした回答が返ってきました。

次は、物件の特徴とデザインを伝えた上で、何のフォントを使用すればいいか質問しました。しかし、回答として返ってきたのは、まさかの英語のフォントでした。日本語で質問・回答しているので、当然日本語フォントがでてくるかと思っていましたが、誤算でした。

「(上の質問について、英語のフォントでなく)日本語のフォントを教えてください」という意図で質問しましたが、制作しようとしているチラシで使うフォントでなく、普通に「日本語フォントにはこんなものがあるよ」といった返答でした。

タイトルの作成において、長いテキストが生成された際に「一文にしてください」など一言のみで回答を得られていたので、今回もいけるかと思いましたが、具体的に質問しなければならないようです。

物件の特徴とデザインを伝え、何の日本語フォントを使用すればいいか質問すると、やっとほしかった回答が得られました。

正直、選定されたフォントについては「う〜ん?」という感じですが、フォント名とどんな印象や雰囲気をもたらすかまで説明があります。

ChatGPTで配色を提案してもらう|統一感のあるデザインを作るコツ

続いて、デザインについて質問してみました。


チャット履歴から、物件の特徴はわかっているのではと思いましたが、ざっくりとした回答が返ってきました。

物件の特徴を伝えるとより具体的に提案をしてくれました。

さらに具体的に、カラーコードを出してもらおうと思います。


ChatGPTでWebデザインしてみた系の記事で、カラーコード出してるの見たことあるけど?と思い、質問を少し変えてみます。

先程はカラーコードは出せないという回答でしたが、質問をほんの少しですが具体的にしたら、出してくれました。(しかもさっき指定したCMYKで)

やはり、それまでのチャットでの情報を反映してくれる前提で質問すると、ほしい回答が得られないようです。

ChatGPTで物件名やロゴも作れる?実際に試してみた結果

物件名も考えてくれるのでは?と思い、質問してみました。

すごく“ぽい”ネーミングです。

実際にChatGPTにネーミングを考案してもらう場合は、すでに同じネーミングのものがないか調査しましょう。

物件ロゴに使うモチーフについても質問しました。

自然に恵まれた静かな住宅街の物件ということで、一つ目のアイデアを参考にします。

ChatGPTの提案から完成したチラシデザインを公開!

こちらがChatGPTに質問して制作したチラシです。


※架空の物件のチラシであり、写真やイラストはすべてイメージです。

結果的に、ChatGPTに考えてもらった部分は以下のようになりました。

  • 構成
  • 物件名・物件ロゴのモチーフ
  • テキスト(ChatGPTで生成されたものを添削)
  • おおよその配置
  • 写真(何枚使用するか・どんな写真を掲載するか)
  • 配色

ChatGPTでチラシ制作はどこまでできる?実務レベルの活用ポイント


結論:「現状(2023年現在)は自分で考えたほうが速い

今回は、ChatGPTをチラシの制作にどこまで活用できるのかを検証するべく、できるだけChatGPTに頼りましたが、正直、「自分で考えたほうが速い」と思いました。

ほしい回答がくるように質問を考えたり、質問し直したり、生成された文を添削したり、情報を精査したり、むしろ工数が増えてしまいました。

コピー作成・デザイン・不動産広告の知見がある人材がいる場合、あまり効率は上がらないのではという印象です。

ChatGPTへの質問力が問われる

自分が欲しい答えをもらうには、具体的な文字数を指定したり、できるだけ多くの情報を提示したり、いかにわかりやすい質問をするかが重要です。

「タイトル=簡潔な一文が返ってくるだろう」と思っていたら、2,3文の長文が返ってきたり、「さっき物件の特徴は伝えたからわかるだろう」と思っていたら、「物件の特徴がわからないので答えられません」と返ってきて、質問し直すということが何度かありました。

また、ChatGPTの回答が安定していないのか、「さっきはこの質問方式でいけたのに、今回はほしい回答がこなかった」とか「さっきは前の質問で伝えた情報も反映してくれたのに、今回は一から伝えないといけない」とか「さっきは出来ないって返ってきたのに、今回は出来た」ということもありました。

回答の精度を上げるには、

「物件のキャッチコピーを20文字程度で考えてください。物件の特徴は〜」

というように、字数などのテキスト生成のルールを設けたり、情報を提示したり、できるだけ具体的な質問をすることが重要です。

何度か利用してみて、一度で回答を得やすい質問フォーマットを作成すれば、効率を上げることができそうです。

ChatGPTだけでなくデザインの知識が必要

やはりテキスト生成をするAIなので、チラシ制作に活かせる範囲は限られます。

特にデザイン面は自分で考えなければならない部分が多く、また、ChatGPTからの提案の良し悪しを判断するにも、デザインの知識が必要です。

また、キャッチコピーなどのテキストの作成においては、デザインだけでなく、不動産広告の知識が必要だと感じました。

不動産広告には、消費者の誤認を避けるために、使ってはいけない禁止用語があります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【要注意!】不動産広告の禁止用語一覧

例えば、「最高」といった最上級表現が使われていたり、不動産広告的にNGな表現が生成されることもあったので、使用する前に精査が必要です。

このように、ChatGPTのチャット画面の下部には “ChatGPT may produce inaccurate information about people, places, or facts.”(ChatGPTは、人物や場所、事実について誤った情報を生成することがあります。)との表記があります。

ChatGPTが生成したテキストを使用する場合は、文法だけでなく内容もチェックしなければなりません。

そのためにも、ユーザーにはテキストが適切かを判断するための知識が必要です。

まとめ:ChatGPTを活用すればチラシ制作はここまで効率化できる!

現段階(2023年現在)では、ChatGPTをチラシ制作に活用するのは難しいかと思われます。

ChatGPTによって、考える時間を削減することはできますが、精度の高い回答を得る質問の作成・添削・情報の精査に工数がかかってしまう
からです。

基本は自分で制作し、キャッチコピーの作成など、一部分のみChatGPTを利用し、添削や調整をして使用するというのが、現状でのチラシ制作におけるChatGPTの活用法でしょうか。

ChatGPTは、日々改良されているので、より簡単に精度の高い回答を得られるようになれば、活用の幅も広がるかもしれません。

ただし、前述の通り、生成されたテキストは正確とは限らないので、使用する前に必ず精査しなければなりません。

自分に知識のない分野だと、誤りに気づくことが難しいので、実務に利用する場合は、情報を精査するのに十分な知識のある分野のみに活用するのが無難でしょう。

不動産広告のチラシ制作について、お困りのことがありましたら、当メディアAdransを運営しているアド・コミュニケーションズにお問い合わせください。

不動産の知識を持ったスタッフに、制作スタッフも在籍しているので、安心してお任せいただけます。

チラシ制作の実績はこちら

【2025年最新】ChatGPTで今できるチラシ制作と今後の進化予測

2025年現在、ChatGPTは従来のテキスト生成機能にとどまらず、 画像の新規生成・編集・差し替え まで実務レベルで対応可能になっています。たとえば、GPT-4oに統合された画像生成モデル(“4o image generation”)では、テキスト入力や既存画像のアップロードを起点に「色味の微調整」「要素追加・削除」「レイアウト構成の提案」など、いわば「ラフ出しからキービジュアル検討」までを、従来よりも大幅に早く実現できます。

さらに、生成された画像には C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)規格のメタデータが付与されており、出自(プロビナンス)が記録されます。これにより、社内承認フローやクリエイティブ管理の観点から、AI生成であることの透明性が確保しやすくなりました。

ただし、注意点として、最終的な印刷入稿用レイアウトの整備・法定表記のチェック・色校正などは、引き続き人の監修・専門デザイナーの確認が不可欠です。AIはあくまで「企画・コピー・ラフ案の高速化」「画像の初期案・軽微修正の効率化」に強みがある、という位置づけで活用するのが現実的です。

実務導入時に注目すべき3つのポイント

  1. マルチモーダル理解・生成の活用
     → GPT-4oはテキストだけでなく、画像入力も理解し、生成・編集が可能です。これにより「既存チラシの構図・余白・可読性分析」から「コピーとビジュアルの整合性チェックまで」の一気通貫が容易になりました。

  2. プロンプト設計と編集フローの整備
     → 画像生成だけでなく「アップロード→範囲選択→指示入力」という流れが可能で、例えば“写真の背景を薄い墨色のグラデーションに変える”“ロゴの横に鰹節が舞う線を加える”といった指示も会話形式で実現できます。

  3. 出自・承認管理の仕組み整備
     → 生成された画像にC2PAメタデータが付与されているため、「社内デザイン承認プロセス」「外部印刷・広告代理店とのやり取り」で“AI生成です/改変可”と明示でき、トレーサビリティ(追跡可能性)が向上します。

今後の進化トレンド(押さえておきたい)

  • さらに高度な 画像→画像変換(image-to-image) の実用化:既存の写真や素材を、「指定した構図・配色・フォント」へ即座に変更できるようになる流れが加速しています。

  • AIモデルの 印刷・紙面仕様理解 の改善:長尺ポスターや細かい文字が多いチラシでは、現在でもクロッピング過剰や文字の潰れといった課題が報告されています。

  • 法令・商習慣対応の簡易化:AI側に「印刷用色域」「トンボ・仕上がり線」「法定表記(景品表示法・景観条例など)」を組み込む仕掛けが進んでおり、デザイン→印刷までの工数短縮が期待されます。

  • 生成物の著作権・商用利用管理の強化:AI生成画像の利用が広まる中、商用案件での“出自・スタイル模倣・既存著作物類似”に関して、C2PAの普及とともに法的整備も進む見込みです。

オンライン無料相談 お問い合わせ