アナログ広告が主力だった弊社は、コロナ禍での売上減少に直面し、自社のオウンドメディア「Adrans(アドランス)」立ち上げに至るまでの過程をご紹介します。DX化でお悩みの企業様の参考になれば幸いです。
2020年初頭、コロナウイルスの影響で従来の宅配チラシ中心の不動産業界の広告モデルが機能しなくなり、売上が急減。この危機を受け、2021年に新事業の模索を開始しました。書籍やセミナーで情報収集を重ね、既存事業と真剣に向き合う中で、次の課題が明確になりました:
- 集客チャネルの多様化による顧客単価減少
- コロナ禍での対面営業制限による売上減少
- 若手営業マンの売上伸び悩み
これらの解決に向けた改善案として:
- インサイドセールスによる属人的営業からの脱却
- オウンドメディアによるサービスの可視化とノウハウの平準化
- 非対面営業体制の構築
当初、事業再構築補助金への申請を試みましたが、社内リソース不足や既存事業の延長との指摘を受け非採択。しかし、この事業の必要性を確信し、自己資本での挑戦を決断しました。
社内での反対や人事面での困難を乗り越え、以下のようなDX化を実現:
■オウンドメディアの構築
- 要件定義、システム構築、SEO対策を含む記事配信
■営業面の改善
- Hubspot Marketing/Sales Hub
- CLOUD SIGN
- Meet、Zoom
■バックオフィス環境の改善
- freee会計・人事労務
- board(クラウド帳票管理)
約1年かけて総額750万円超の投資を経て、今春に新事業が完成。この取り組みを通じ、スタッフの新しい領域へのチャレンジ精神が芽生え、今後の成長への確かな一歩となりました。
アドランスは、不動産業界のマーケティングDX化をサポートし、テクノロジーの力で業界の進化を促進することを目指します。ITリテラシーの低さによる生産性の悪化や古い業界体質による人材不足等の課題に対し、長期的な事業の成長を促進する支援を行っていきます。
弊社は「常に新たな分野への挑戦を目指し、次代の感性に敏感で一歩先を見据えた提案を重んじ、お客様とユーザーを繋ぐ架け橋になる」という行動指針のもと、マーケティングDX領域で皆様の新たな事業のブレーンとして、全力でサポートしていく所存です。